222(コラム)

第二次反抗期とは? 思春期の反抗期にどう向き合うか?

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頭を悩ませる子どもの反抗期

「これまではたくさん話してくれたのに、最近話してくれない」「いつも反抗的で会話にならない」といった傾向が見られてきたら、子どもが第二次反抗期に入った合図かもしれません。

 

子どもの反抗期は、親としては我が子の成長をしみじみ実感するとともに、頭を悩ませる問題でもあります。第二次反抗期の子どもに対して、親はどのように向き合っていけば良いのでしょうか。

 

第二次反抗期とは?

子どもの成長過程において、反抗期は2回あるとされています。

1度目は2歳から4歳頃に発現するいわゆる「イヤイヤ期」で、これを「第一次反抗期」といいます。

そしてタイミングや期間に個人差はありますが、思春期に入る小学校高学年から中学生頃にかけて訪れる反抗期が「第二次反抗期」です。

 

思春期の子どもは、身体の急激な成長や学校などの生活環境の変化、異性への感情の変化などを受け、悩みやストレス、コンプレックスを抱えてしまい、精神的に不安定になりやすいものです。

 

第二次反抗期は、子どもから自立した成人へと成長していくのに必要な過程でもあり、程度の差はあるものの、誰しもが通る道と言えます。

 

 

第二次反抗期に見られる特徴

第二次反抗期に入ると、言葉遣いが乱暴になったり、親が話しかけても無視したりそっけない対応をするようになります。物に当たったり暴力を振るったり、周囲の大人に対して反抗するなどの行動が見られるのも特徴です。

 

第二次反抗期に見られるそれらの行動は、思春期特有のいらだちやストレス、「自分はもう子どもじゃない」と周囲に認めさせたいという感情が理由とされています。

そのため第二次反抗期の子どもは「子ども扱い」されることを嫌がり、親がこれまで通りに子どもに接すると「子ども扱いするな!」と反抗心をむき出しにするのです。

 

親は我が子を「まだまだ子ども」だと思っている一方、子どもは「もう子どもではない」と思っています。考え方のすれ違いにより両者に軋轢が生じてしまうのが、第二次反抗期を迎えた子と親の関係と言えるでしょう。

 

 

親はどう接する?

第二次反抗期を迎えた我が子に対し、親はどう向き合っていけば良いのでしょうか?

まずは親が「反抗期はこういうものだ」と、子どもの言動に対して余裕を持って受け入れてあげることが大切です。

 

子どもの急激な変化に戸惑ったり、不安になるのは致し方ありませんが、急に話をしてくれなくなったり無視されたからといって過剰に干渉すると、子どもはさらに反発し、親子の関係が悪化してしまいます。

 

とはいえ、まだ自立した大人ではないので、親として子どもの言動を見守る必要があるでしょう。行き過ぎた放任は子どもを不安にさせ、「私のことなんかどうでもいいんだ」と子どもが疎外感を覚えることにもつながりかねません。

 

大人への階段を登り始めた我が子を個人として尊重しつつ、子どもが困ったときや悩んでいるときには手を差し伸べてあげる必要があります。

「付かず離れず」の絶妙な距離感を保つのは簡単なことではありませんが、子どもにとっても複雑で大変な時期を親子で乗り越えていきましょう。

 

 

子どもはどうする?

立場を変え、第二次反抗期を迎えた子どもは、両親や周囲の大人とどう向き合っていけば良いのでしょうか?

 

今までは両親が自分の中で大きく偉大な存在だったかもしれませんが、色々なことを見聞きし経験していくにつれて、両親の嫌なところや欠点も見えてくるはずです。同時に、家族の関係だけでなく、仲間や友達との関係も大事になってきます。

 

学校や部活動、塾などでの人間関係にストレスを感じる、理由もわからずイライラしてしまう、そのイライラをつい親にぶつけてしまいそんな自分にも嫌気がさすなど、思春期の頃は悩みが多く大変な時期です。

 

しかし、ほとんどの大人が思春期には同じような悩みや葛藤を抱え、それを乗り越えて成長してきました。

もし悩んでいることがあれば、ご両親に話してみてはいかがでしょうか。納得できるような答えは返ってこないかもしれませんが、ご両親も完璧ではありません。ひとつの意見として参考にすれば良いと思います。

 

また学校の先生や部活の顧問、塾の講師など、周囲にいる大人の話を聞いてみるのもおすすめです。多くの人の意見を聞くことは自分の成長につながりますし、気持ちが少し楽になるかもしれません。

 

 

第二次反抗期も貴重な経験

親にとっても子どもにとっても大変な時期である第二次反抗期ですが、今しか体験できない貴重な時間でもあります。

 

一時の感情の高ぶりにまかせて、法に触れるようなことを行ったり、家庭内で暴力を振るったりするなど、親子の絆に修復困難な溝を作ってしまうことは避けなければなりません。

第二次反抗期を乗り越えていくためには、親子の間で適度な距離を保ち、家族一丸となることが重要なのではないでしょうか。

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