マンガの教材は勉強に有効か?
マンガの教材は勉強に有効か?
学習マンガは昔から書店の児童書や参考書のコーナーに並び、多くの子供たちに読まれてきました。しかし、これを参考書に含めるかどうかというと、意見がわかれるところではないかと思います。
「読みやすい」「親しみやすい」といった魅力はあるものの、マンガが持つ娯楽的なイメージの強さから、受験に有効な教材かどうかといった点には疑問を感じてしまうかもしれません。
たしかに、マンガを主要な教材にするのは難しいでしょう。
しかし、だからといって教材として使えないわけではありません。うまく活用することで、しっかり受験勉強の助けになるのです。
どのような形で役に立つのでしょうか? 今回は、マンガ教材のメリットについて紹介します。
マンガ教材のメリット①ストーリーを追ううちに、内容が頭に入る
マンガ教材の一番の特長は、内容が読みとりやすいことにあります。
歴史の本はもちろんのこと、だいたいの学習マンガはストーリー仕立てになっています。中には有名なキャラクターが登場するものも少なくありません。
そしてマンガ教材のストーリーは、テーマにしている学習内容が重要な要素として盛り込まれているのが一般的です。つまり、ストーリーを追っているだけで、取り上げている学習内容が頭に入ってくるのです。
「理解しやすい」という点ではマンガはとても有効であり、勉強の導入としては最適な教材だといえるでしょう。
マンガ教材のメリット②視覚的に説明してくれる
「絵が多い」という点も、マンガの大きな特長です。
絵を使って扱っている内容を説明してくれるのも、マンガが理解しやすい理由の1つです。
この性質が特に効果を発揮するのが、歴史の学習マンガです。
当たり前ですが、歴史のマンガでは衣装や小道具に関しても、扱っている時代や人物にふさわしいものが描かれているはずです。こうしたディテールからも、その時代の文化や風俗を学びとることができるようになっているのです。
もちろん歴史だけでなく、生物や地理、図や表を用いた数学の問題など、絵があると覚えやすい分野の勉強には、マンガはとても有効です。
マンガ教材のメリット③空き時間にも読める
マンガは、勉強の合間などのちょっとした空き時間に読むこともできます。
しかも、教科書や参考書とはちがってそれほど負担がかからないので、勉強の息抜きにもぴったりです。休憩中でも知識の補強ができるので、勉強をさらに効率的に進めることができるでしょう。
ただし、マンガを読むのに夢中になりすぎて、メインの勉強時間に影響が出ないように注意しなければいけません。
こうしたメリットから考えると、学習マンガは理解をするための入り口にしたり、何度も読み返して内容を復習するために使うと良さそうです。
あくまでもサポート的な役割であることを忘れてはいけませんが、うまく使えば理解を進めてくれる強力な教材になるでしょう。
これからは参考書選びのついでに、学習マンガのコーナーをのぞいてみることもおすすめします。もしかしたら、思いもよらない良い出会いが待っているかもしれません。