222(コラム)

『全国学力テスト』結果からわかる、学力向上の大原則とは?

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2013年『全国学力テスト』の結果2013年、『全国学力・学習状況調査』が4年ぶりに全員参加形式で実施されました。全国約3万校で小学6年生約112万人と中学3年生約107万人が対象となった今回の試験では、国語と算数・数学で、基礎的知識の定着をみるA問題、応用力や活用力を試すB問題が出題されました。その結果、今までのテスト同様、A問題に比べB問題の正答率が低いという傾向が見られ、やはり応用力が課題となっていることが浮き彫りになりました。特に小学6年生では、A問題と比べたB問題の正解率が、国語では13%、算数では19%近くも低くなりました。  都道府県別ランキング、トップの秋田県はどこが違う?この全国学力テスト、都道府県別の正解率ランキングが毎回注目されますが、例年ほとんどの科目で47都道府県中トップは秋田県となっています。2013年も秋田県は中学3年生の数学以外すべてトップ。特にB問題では全国平均と比べて正答率の差が大きくなっていて、応用問題にも粘り強く向かっていく姿勢が身についているといえます。では、秋田県の教育や子どもたちには、他の地域と比べてどのような違いがあるのでしょうか。テストとともに行われたアンケート調査から、その要因が見えてきます。秋田県の子どもたちは、一言でいえば「生活習慣・学習習慣がしっかりしている」のです。例えば、小学生についていえば「家で学校の授業の復習をしているか」という質問に対し、秋田県の子どもたちの9割近くが「している」「どちらかといえば、している」と答えました。これは全国平均の5割強を大きく上回っています。また、「毎日同じ時刻に寝ているか」「毎日朝食をとっているか」といった基本的生活習慣に関する質問に対しても、秋田県の子どもは「している」「どちらかといえば、している」と答えた割合が軒並み全国平均を上回りました。  基本的生活習慣・学習習慣の確立を!秋田県のように、睡眠や朝食などの生活習慣がきちんとしている子どもの割合が多い県は学力テストの成績もよいことが多いです。きちんとした睡眠が確保でき、生活リズムも一定に保たれているので、学校でも元気よく学習に取り組めるからだと思われます。また朝食は脳を目覚めさせ、午前中の授業への集中力を高めてくれます。やはり、毎日の学習を続けていく上で、『早寝早起き朝ごはん』は重要な要素だといえるでしょう。また、秋田県では教師が子どもの学習時間などをチェックする仕組みが続けられており、家庭学習の習慣が子どもに定着しているのも好成績の大きな要因となっています。宿題以外の勉強をする時間が確保できているので、予習・復習ができ、学校で習う内容が定着しやすくなっているのです。毎日の心がけが、いずれ学力の差になって表れてきます。勉強に身が入らないという人は、まずこうした基本的生活習慣・家庭学習の習慣から見直してみてはいかがでしょうか?

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