222(コラム)

リビングでの勉強は本当に正解? リビング学習のメリット・デメリット

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リビングでの勉強は本当に正解? リビング学習のメリット・デメリット

リビング学習は、子ども部屋で学習するよりも良いと言われ、テレビや雑誌などでも取り上げられる一方、リビングで家族がくつろげなくなる、集中しにくいといったことも言われています。

 

今回はリビング学習のメリット・デメリットを見ながら、自宅で子どもにとって勉強しやすい環境の作り方を考えていきましょう。

リビング学習が良いとされている理由

ここ10年ほど、リビング学習が良いと言われており、子ども部屋に学習机を置かなくても良いと考える親御さんが増えています。なぜリビング学習が子どもにとって良いと言われているのでしょうか?

 

・親の目が行き届く

リビング学習の最大のメリットは、保護者が子どもの学習面を管理できるという点です。大人でもそうですが、小学生のような小さな子はどうしても楽なほうへと逃げてしまいがちです。例えば、最初は学習計画を意気込んで作ったとしても、自分の部屋で誰にも見られていないとなるとつい漫画を読んだりスマホをいじったりしてしまうものです。自己管理がまだ難しい子どもの場合、親のいるリビングで学習することで計画的に進めることができます。

 

・子どもの学習状況が把握できる

実際に子どもがどんな科目や問題が得意で苦手なのか、テストや成績表を見ない限り、親は把握できません。苦手な科目に子どもが遭遇した場合、子ども自身がそれを克服しようと自分の部屋で決意するかと言ったら必ずしもそうではありません。

 

しかしリビングで学習を行うことで、子どもの苦手やつまずきにすぐに気が付くことができ、保護者自らが勉強を教えてあげるといったこともできます。

 

・親子の重要なコミュニケーションになる

子どもがある程度大きくなると、小さいころのように密なコミュニケーションを親と取ることはなくなります。ただ思春期くらいの子どもは自立心こそ芽生えているものの、本心では親に見守っていてほしい気持ちが根底にはあるのです。

 

リビング学習という方法を取ることで、子どもに声はかけずとも、親はきちんと子どものことを見守っているのだと間接的に伝えることができます。学校での具体的な出来事を子ども本人がしなくても、リビング学習を毎日している子どもの様子を目にしておくことで、自然と子どもの精神状態やその変化も把握できるようになります。

 

 

リビング学習のデメリット

子どもと親の両方にとってメリットがあると考えられるリビング学習ですが、一方でデメリットを唱える親御さんもいらっしゃいます。どのような点がリビング学習のデメリットになるのでしょうか?

 

・姿勢が悪くなる

学習机と異なり、机と椅子が学習に向いた高さになっていない場合があります。また、ダイニングテーブルがない家庭だと、座卓で学習をすることになります。その高さによっては、猫背になってしまうため姿勢が悪くなってしまいます。

 

・リビングが汚れる

リビング学習のデメリットとして多くの親御さんが挙げるのは、ダイニングテーブルなどに消しゴムのカスが散乱したり、問題集が出しっぱなしになったり、散らかってしまうことです。

この問題の解決方法としては、勉強後、子ども本人に自分で片付けるようにさせることです。そうすれば、子どもに片付けの習慣を付けさせることもできます。

 

・集中できない

兄弟がいる、リビングが大通りに面しているなどといった場合、リビングは常に雑音であふれています。本来、テレビの音や家族の話し声、料理をする音といった生活音や雑音をシャットアウトできないリビングは、そもそも学習に集中するという観点からは学習に不向きな環境といえます。予定通りに学習を進められる自己管理のできる子どもであれば、リビング学習が逆効果になる危険性もあります。

 

 

自宅で学習しやすい環境は子どもによって異なる

自宅で学習しやすい環境を作るためには、子どもにとって何が正解なのかを見極めることが必要です。

リビング学習はメリットも多く、勧められるものではありますが、子どもや環境によっては必ずしも当てはまらないこともあります。

子どもの性格や環境面などを考慮した上で、ストレスなく学習を進められる方法を見つけましょう。

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