222(コラム)

グローバルな人材育成を視野に入れた大学入試の取り組み

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グローバルな人材育成を視野に入れた大学入試の取り組み

早稲田大学社会科学部が2019年度入試から「帰国生入試」を「グローバル入試」に改めたり、立命館大学が「グローバル教養学部」を2019年に開設したりと、グローバルな人材育成を視野に入れて学生を募る大学が増えています。今回はこの2つの例をはじめ、さまざまな大学が実施しているグローバル人材育成入試に共通する特徴などを紹介します。

 

2019年度に行われる早稲田大学と立命館大学の取り組み

早稲田大学社会科学部では、2019年度入試(2018年に出願・選考)から、それまで行われていた「帰国生入試」を「グローバル入試」に改めました。この改変で、いわゆる帰国生だけではなく、日本の高校に在籍していたが将来は国際的な仕事に就きたい人や、過去に海外で生活していた経験を活かしたいと考えている人など、国際的なキャリアおよび志向性を持つ国内の高校出身者を積極的に受け入れることになりました。さらに、日本語学位プログラムに加えて英語学位プログラムへの出願も選べるようになったり、TOEFLに加えてIELTS・TEAP・英検のスコアも英語外部試験として提出可能になったりと、グローバルに活躍したいと考える人を幅広く募る改変が行われました。

 

立命館大学は2019年4月から「グローバル教養学部」を新しく設置する予定です。この学部では立命館大学のキャンパスで3年間、オーストラリア国立大学のキャンパスで1年間学修し、グローバル教養学の基礎から世界の多様性と文脈性を学んでいきます。授業は全て英語で行われ、「デュアル・ディグリー・プログラム」というカリキュラム編成により、4年間で立命館大学とオーストラリア国立大学の2つの学位が取得できます。立命館大学には他にも、立命館大学とアメリカン大学で学ぶ「国際関係学部アメリカン大学・立命館大学国際連携学科」と、立命館大学と中国の広東外語外貿大学で学ぶ「文学部キャンパス・アジアプログラム」という、海外の大学と学べる学科・プログラムがあります。

 

グローバル人材育成入試に共通する特徴

今ではさまざまな大学が「グローバル人材育成入試」という入試を導入しています。大学によって募集する学科などの違いはありますが、どの学校でもグローバル化が進む社会で率先して活動したいという意識を持った人物を求めており、多くの学校が面接や小論文、志望理由書などの書類選考を実施しています。出願の条件にTOEICやTOEFLなどの一定以上のスコアを設けている点も共通します。また、グローバル人材育成入試は一般入試より早い時期に実施されるため、志望校に挑戦するチャンスが増やせるというメリットもあります。

 

グローバル化が進行し、グローバル人材はこれからの社会でますます求められるようになるでしょう。その育成を目指す大学の動きにも注目しておきましょう。

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