222(コラム)

大学が積極的に取り入れる『アクティブ・ラーニング』は、どのような学習方法か?

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大学が積極的に取り入れる『アクティブ・ラーニング』は、どのような学習方法か?

文部科学省の外郭団体である私学事業団が、2016年度に日本の私立大学の64.0%がアクティブ・ラーニングを取り入れていたという調査の結果を発表しました。

 

多くの私立大学がアクティブ・ラーニングと呼ばれる学習方法を導入しているのは、現在社会から求められている人材の育成にかなった学習スタイルだと考えられているからです。

 

アクティブ・ラーニングが目指すものやその内容、普及している背景を知ることで、社会に必要とされている人物像をうかがい知ることができます。

また、自分の将来の希望を実現するために、どのように活用できるかもみえてくるでしょう。今回はアクティブ・ラーニングとはどのような学習方法なのか、紹介します。

 

アクティブ・ラーニングって何?

アクティブ・ラーニングは、言葉としては『能動的な学習』を指します。

 

欧米ではアクション・ラーニングやParticipant Centered Learning(参加者中心型学修)という言葉で呼ばれており、すでに学生から社会人まで幅広い層を対象とした教育手法として普及しています。

 

アクティブ・ラーニングが表す『能動的な学習』というのは、明確な答えが決まっていない問題に対して参加者が自発的に考え、答えを導き出す方法のことを示しています。

 

具体的な例としては、グループ・ディスカッションやディベート、フィールドワークなども、アクティブ・ラーニングの形式にふくまれます。

 

アクティブ・ラーニング普及の背景にある、社会に求められている人物像とは?

アクティブ・ラーニングによる学習には、座学などによる『受動的な学習』とは違う形で能力を向上させる効果が期待されています。

 

アクティブ・ラーニングを通して自主的に問題に取り組むことで、学生は課題の本質を把握し、行動する力を育むことができます。

 

この体験によって習得したスキルは、はっきりとした答えの出ない課題に常に向き合わなければいけない、ビジネスなど社会の現場では、非常に役立ちます。

 

社会に出てから活躍できる能力を大学生のうちから身につけられることが、多くの大学がアクティブ・ラーニングを導入している理由となっています。

 

実際の対応をみてみると、近年では1コマ90分だった授業時間を100分に延長するなど、講義の進め方を見直す大学が増えていますが、そのメリットの1つに『アクティブ・ラーニングが取り入れやすくなる』という理由が挙がっています。大学がアクティブ・ラーニングを重要視していることがうかがえると言えるでしょう。

 

このように、現在ではアクティブ・ラーニングを通して得られる効果に、社会から高い期待が寄せられています。

 

明確な答えの出ない課題に向き合って解決することは、これからの社会でますます求められるようになってきている姿勢と言えます。アクティブ・ラーニングについてしっかり理解し、大学に入学した後は積極的に取り組むことをおすすめします。

 

 

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