222(コラム)

『物理』、それとも『生物』? 理科の選択で失敗しないためのチェックポイント

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理系希望者を悩ませる理科の科目選択

大学受験を目指す高校生が必ずといっていいほど経験するのが、入試の科目選択に迷うことです。特に、理系に進みたい受験生が悩むのが理科の科目選択です。理系の生徒のほとんどは『物理・化学』か『生物・化学』のどちらかを選択します。つまり、『物理』『生物』のどちらを選択するかという問題が発生するのです。理系にとって理科は主要科目であり、理科の科目選択は将来の進路や専攻にもかかわる重大な分岐点です。うっかり選択を間違えると、専門課程の勉強で苦労したり、最悪の場合は進路の幅が狭まってしまったりすることもあるので要注意です。 理科の選択で失敗しないために

では、理科の科目選択においてはどのような点に気をつけるべきなのでしょうか。科目選択で失敗しないためのチェックポイントを挙げてみます。

  1. 関心・興味があるか

近年、理系の就職率の高さが注目され、「就職に有利だから」という理由で理系を選択する受験生が増えています。しかしこれは、裏を返せば理科や数学が好きでもないのに理系を選択する人が増えているということでもあります。理系の勉強は専門性が高く、興味・関心がないのに勉強してもなかなか理解できません。また、同じ理科でも、物理と生物では性質が全く違います。理系選択者は『物理・化学』を選択する傾向がありますが、ここにも落とし穴があります。力学や電子など物理分野の勉強が好きで選ぶならいいのですが、「周りの人が物理にするから」という程度の軽い理由で『物理』を選んでしまい、全く興味もわかずテストの点も低いまま、では何のために理系に進もうと決めたのかわからなくなってしまいます。あえて理系に進むからには、関心を持てる科目を選びたいところです。

  1. 進路目標は決まっているか

理系に進むということは、理科、あるいは数学にかかわる専門分野を目指すということです。数学や経済学の系統を目指す人を除けば、おそらく理系の大半が理科に関係する進路に進むことになるはず。そこで問題なのが「理科のどの分野に関係する進路に進みたいのか」です。機械・電気・建築などの工学系の学科を学ぶ上では物理の知識が不可欠なので、大学入試でも『物理』が必須となることが多いです。一方、生物系の学科では『生物』が必須科目に指定されていることが多いです。たとえば、千葉大学の工学部前期入試では、大方の学科でセンター試験において『物理』が必須であり、二次試験でもデザイン学科を除いて『物理基礎・物理』が必須となっています。逆に、同じ千葉大学でも、理学部の生物学科では『生物』が必須です。このように、理科の選択科目によって受験できる学科が変わってくることもあります。受験が近づいてから、「行きたい学科が受けられない!」という事態になっても後の祭りです。科目選択をする際には、自分がどの分野に進みたいのか考え、そして大学の受験科目についても調べておく必要があります。 理科の科目選択をする際は、以上のような点に注意しましょう!

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