222(コラム)

国私立中受験生 『お試し受験』のススメ

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『お試し受験』ってなんだろう?首都圏の中学受験には、『お試し受験』というものがあることをご存知でしょうか?首都圏の中学受験は、地区ごとに入試日がある程度決まっています。東京・神奈川では2月1日から一斉に入試が始まりますが、千葉・埼玉など他県の中学校は1月中に入試を行うことがほとんどです。しかし、東京・神奈川の中学校を本命とする受験生でも、他県の中学校を受験することはもちろん可能です。そこで、主に東京・神奈川の受験生が、本命校の受験前にあえて他県の中学校を受験することを『お試し受験』と呼んでいます。また、関西、四国、北海道など、首都圏在住の受験生がおよそ通学できないような地区の中学校も、1~2月に東京で入試を開催し、毎年多くの受験生を集めています。こちらも『お試し受験』に含まれます。『お試し受験』受験生・学校それぞれのメリット『お試し受験』は、受験生にとっても、入試を行う学校にとってもメリットがある制度です。ほとんどの中学受験生にとって、入試は初体験のイベントです。まだ11~12歳の子どもが感じる入試本番のプレッシャーは大人以上に大きいものです。東京・神奈川の場合、2月1日入試の学校が本命だと、人生初の入試に全てをかけて挑まなければなりません。そのため、緊張で本来の実力を出せないまま不合格になってしまう、というリスクがどうしてもつきまといます。しかし、1月中に一度入試を体験し、プレッシャーに慣れておけば、本命校の入試でより実力を発揮しやすい態勢をつくることができます。しかも、合格を勝ち取ることで自信を得ることができます。つまり『お試し受験』は、受験生の心理面でかなりの効果が期待できるのです。一方、私立中にとって、受験料は大きな収入源のひとつであり、受験者が多ければ多いほど学校の経営にはプラスになります。また、地方の学校にとって、日本一受験競争の厳しい東京で入試を行うことは、実際の入学者を集めること以上に、学校のアピールという面で大きな効果が見込めます。このように、『お試し受験』は学校側にもメリットがあるといえます。 子どもの負担を考えつつ、上手に利用しようこのように、『お試し受験』にはさまざまなメリットがあります。しかし、受験するのは子どもです。本命校の受験直前、追い込みをかけている時期に遠い試験会場まで出かけていくことにはリスクも伴います。受験させる際は、子どもの実力や候補校のレベルをよく分析し、子どもの負担も考えた上で、高い確率で合格できる学校を選ぶことをおすすめします。 

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