「たくさん勉強したのに点数が取れない」を招く『やったつもり』「定期テスト期間中、何時間もかけてしっかり勉強したのに、テストになると思うように解けなかった……」そんな経験はないでしょうか? 原因の一つとして考えられるのが『やったつもり』になってしまっていることです。勉強時間はかけていても、あなたの脳はテスト問題を解けるようにはなっていなかったのです。  『やったつもり』の原因は?勉強は、『わかる』だけでなく『できる』ようになることが重要だと言われます。習った内容を復習し、しっかり理解するのはもちろん重要ですが、それだけでは十分ではありません。テストには、大量の問題が出てきます。試験時間内にそれらを解き終わらなければ高得点は望めません。『やったつもり』になってしまっている人は、『わかる』段階はクリアしていても、『できる』レベルにはなっていないのです。  『ノートまとめ』の功罪このような状態を招きやすいのが『ノートまとめ』です。ノートまとめは、特に女子が好んで行う傾向にあります。まとめる作業をすることで、習った内容をもう一度整理し直すことができるので、理解が深まります。また、カラフルなペンを使い、習った内容を見た目もきれいにまとめあげるので、できあがった時に達成感があります。しかし、この達成感が危険なのです。ノートまとめは非常に時間がかかります。大量の字を書く上、色を考えたりしながらの作業になるので、書いていたら1時間経ってしまった……なんてこともしばしば起こります。ここで「あー、よく勉強したなぁ」と思ってしまうと、ノートまとめのワナに陥ってしまいます。時間をかければかけるほど、前に勉強した内容を忘れる可能性が高くなります。さらに、必要な問題演習をする時間もなくなり、実戦力を養うことができません。その結果、かけた時間の割に記憶に残らない、問題も解けない……なんてことになりがちです。   『わかる』を『できる』に変えよう!ノートまとめの全てが悪いとは言いません。しかし、それだけをテスト勉強にしてしまうのはもったいないです。テストで点数を取るためには、ノートまとめだけではなく、問題集を解く時間をセットにすることが必要です。大事なことだけを整理したら、すぐに問題演習に取りかかりましょう。理解した時にすぐ問題を解くことで、解くスピードも上がりますし、より記憶にも残りやすいはずです。『わかる』だけでなく、『できる』ようになって初めてテストは攻略できます。今一度、自分のテスト勉強のスタイルを振り返り、より点数に結びつく勉強法を身につけましょう。