222(コラム)

国私立中は十人十色!

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学校の数だけ、教育方針がある首都圏の中学入試における大きな特徴のひとつが「学校の数が非常に多い」ことです。子どもに中学受験をさせようと思った場合、近隣に受験できる学校が複数あるのは当たり前。最寄りの鉄道沿線や、乗り換えて行ける学校……と範囲を広げていけば、その数はさらに増えます。しかし、これだけ受験できる学校があると、どうしても「どの学校が子どもに合っているのだろうか」という疑問が出てきます。国私立中はどこも学校ごとに異なるカリキュラム、校風、指導方針を持ち、学校のカラーはまさに千差万別。そこで、今回はこの「独自の教育」にスポットライトを当てて、受験校選びについて考えていきましょう。  学校の個性、ここに注目!①教育理念私立中には独自の「建学の精神」や「教育理念」があります。設立者がどのような思いでその学校を開いたかが表れているものですが、私立中の学校運営はこれにもとづいて行われます。私立中を選ぶのなら、まずこれに賛同できるかが重要なポイントです。いくら偏差値が高く大学合格実績もある学校でも、ここが子どもとマッチしていなければ、子どもは自分に合わない学校で学び続けることになってしまいます。 ②6年間のカリキュラム一部の国立中などを除き、ほとんどの学校は中高6年一貫教育を前提としたカリキュラムを組んでいます。このカリキュラムは学校によって多種多様。独自の科目を設けているか、週あたりの授業数はどのぐらいか、文理別や習熟度別のコース分けはいつから行われるか、補習などの学習サポートは充実しているか、留学制度はあるか、などをチェックするとよいでしょう。 ③共学/男子校・女子校/男女別学共学の学校もあれば、男子校・女子校ももちろん数多くあります。また、一定の期間もしくは全期間男女を分けて指導する男女別学という形式をとっている学校もあります。共学にももちろん良さはありますが、男子校・女子校のもつ独特な雰囲気にもまた良さがあり、特に女子校は根強い人気を有しています。校風という観点からみれば見逃すことができないポイントです。 ④制服制服も学校の個性のひとつです。6年間通う学校ですから、子どもが気に入る制服かというのは(特に女子にとっては)重要なポイントです。制服の変更はあまり行われませんが、変更によって人気が変動したケースもありますので、特に制服の変更予定がある場合は注意が必要です。 ⑤特定の宗教色があるか①とも関連するのですが、キリスト教(カトリック・プロテスタント)・仏教などの宗教家によって設立された学校が多数存在します。宗教色があることで独自の校風が築かれ、それが学校の魅力のひとつになっている場合もあります。たとえ信者でなくてももちろん入学できますが、独自の宗教教育が行われることも多いので、カリキュラムなどで確認しておきましょう。  実際に足を運んで「行きたい学校・行かせたい学校」を見つけようこうした学校独自の教育方針は、ホームページや受験雑誌でも知ることができますが、最も有効なのは実際に学校へ足を運ぶことです。オープンスクールや学校説明会、文化祭などの機会を利用してできるだけ多くの学校に行き、それぞれの雰囲気を比較してみましょう。その中で「行きたい学校・行かせたい学校」がきっと見つかります。つらいことも多い受験勉強も、行きたい学校があればがんばれるはず!

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