222(コラム)

その模試、あなたに合っていますか? 国私立中学受験『三大模試』を上手に利用しよう

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首都圏中学受験の『三大模試』首都圏の国私立中学受験では、俗に『三大模試』と呼ばれる模試があります。日能研の『全国公開模試』、四谷大塚の『合不合判定テスト』、そして首都圏模試センターの『統一合判』です。いずれも毎年1万人以上の中学受験生が参加するこれらの模試は、自分の順位や偏差値はもちろん、志望校への合格可能性なども知ることができるため、受験生にとって必須といえる存在になっています。  三大模試の特徴この三大模試ですが、受験生の母集団にそれぞれ違いがあります。『全国公開模試』は日能研生、『合不合判定テスト』は四谷大塚およびその提携塾の生徒が主体ですが、『統一合判』は中小塾などの受験生が多いという特徴があります。このため、『全国公開模試』『合不合判定テスト』は難関中の志望者が多く『統一合判』より受験者の平均学力が高めで、問題も難しめになっています。こうした母集団の違いは偏差値の出方にも表れます。『統一合判』に比べ受験生のレベルが高い『全国公開模試』『合不合判定テスト』は偏差値が低めに出るのです。ですから、『全国公開模試』や『合不合判定テスト』で偏差値40台をずっと取っている受験生が『統一合判』を受験すると偏差値50を超えた、ということもよくあります。以上の理由から、母体が異なるこれらの模試の偏差値を単純比較することはあまり意味がありません。  三大模試との付き合い方模試を受験する際は、こうした特徴をよく考えて選ぶのがよいでしょう。まず、志望校に合わせた模試を受験することが重要です。『御三家』レベルや『早慶』『MARCH』の附属校といった超難関校を受験する場合は『全国公開模試』『合不合判定テスト』のほうが適しているといえます。逆に、『全国公開模試』『合不合判定テスト』だと合格ラインが偏差値40前後に位置づけられるような学校を受験したい場合、『全国公開模試』『合不合判定テスト』の問題では難しすぎて適切な合格判定が出づらくなります。こうした場合は『統一合判』を中心に受験していくべきでしょう。また、前述のように、三大模試はそれぞれ母集団が異なります。よって、同じ模試を受け続けていくことも重要だといえます。実力が伸びているのか確認するためには、同じ模試を毎回受け、返却された成績表をみて自分の順位がどう推移しているかみればよいでしょう。そして、成績表の合格可能性判定に一喜一憂しないことも大事です。判定はあくまで模試受験時点での実力を反映するものです。中学受験生の実力は短い期間で大きく変動することもありますから、判定が良かったからといって気を抜くのは危険ですし、判定が悪かったからといって、過度に落ち込んでしまうのももったいないです。模試の判定ばかりに気をとられすぎず、受験日までしっかり勉強を続け合格を目指しましょう!

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