222(コラム)

もし子どもが中学受験で不合格でも人生では勝利する場合もある

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中学受験の成功に関しては、単に志望校に合格することだけが大切なのではありません。もちろん、合格することはもっとも大きな目標の一つです。しかし中学受験の合格や不合格にはいくつかの意味合いがあります。場合によっては、合格しても人生の成功とはならないこともある、ということを覚えておいてください。 ここでは、それを一つずつの項目にわけてお伝えします。  ◎:努力して合格した場合中学受験を通じて親子ともに努力を惜しみなく続けると、志望校に合格するという勲章が手に入ります。子どもも努力の尊さを知るよい機会になります。これは理想的な合格であり、心からおめでとうを言える合格です。  △:努力せずに合格した場合受験をする子どもの中には、もともと持って生まれた才能や運によってあまり努力しなくても合格してしまう子がいます。でも、これは注意が必要です。合格という結果だけを見れば成功のようですが、努力することの尊さを知る機会にはなりません。もし名門中学に合格してもその後成績が伸び悩むことがあります。努力をしないで勝ち取った成功は、長い目で見ると実は成功とは言えない場合もあります。  ×:努力せずに不合格になった場合中学受験の時に絶対に避けるべきなのがこのパターンです。これに当たると受験をしたことが少しもメリットになりません。その後の生活においても子どもが課題を残してしまうことがあります。この場合は、努力の仕方やその意義を繰り返し子どもに教えていくことが大切です。子どものその後の人生において、この経験が悪い影響を与えないように注意してください。  ○:努力して不合格になった場合親子で一生懸命努力をしたにも関わらず、志望校にご縁がなかったということもあります。このような結果になると、本人も家族たちも非常につらい思いをすることになります。でも、この「努力したのに不合格」という経験は、後でとても貴重な経験になることがあります。子どもの人生の様々な場面において活かすことができるからです。不合格と分かった時は、本人は泣いてしまうこともあると思います。それを見れば、思わず親の方も泣いてしまいます。しかしこうした悲しい経験は、他人の痛みが分かる優しい心を持った大人へと成長するための糧になります。その後、たくましく成長して社会の中で立派に活躍することができることでしょう。  中学入試においての合否は、その場限りの一過性のものです。でも子どもが身に付けた学習習慣や考える力などは、生涯にわたり役立ちます。つまり不合格でも何も無駄にはなりません。同じ志望校に入りたくて励まし合った友達との友情も一生続きます。さらに、受験のために身に付けた多くの知識も子どもの人生の中で役立ちます。なので、合否だけにこだわらなくていいということです。子どもにとって、合格に至るまでの努力や過程が、いい経験になることが大切です。とにかく、親子で受験に向かう経験をしたことが、中学受験の本当の成功につながります。  入試の前日に「やるべきことはすべてやった」と子どもや自分を褒めることができる受験であれば、不合格でも成功と言えます。もちろん合格すれば努力が報われたことになり、嬉しさは倍増します。でも、たとえ入試に落ちても得るものが必ずあります。だから、不合格でも嘆かなくていいのです。

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