人間の集中力は持って2時間と言われています。しかし、2時間であっても内容が濃い勉強ができれば、十分物事を覚えることができるはずです。といっても、なかなか集中力が身につかず、思ったような勉強ができないという人も多いでしょう。 そこで今回は集中力をアップさせる方法をいくつかまとめてみました。ここぞという時に集中力をアップさせたい人や、いつも集中力が続かないという人は、ぜひ試してみてください。  目標よりも遠くにゴールを設定してみる目標を設定することは非常に大切なことです。しかし、いざゴール手前になってしまうと、一気に集中力がなくなってしまい、脳のパフォーマンスが落ちることがあります。これを防ぐためには、目標よりも遠くにゴールを設定するのが有効です。たとえば、スポーツでゴールが近くなると、気が抜けてしまうなんて人がいますよね。それはゴールが近くなったことに安堵してしまうからです。実は、目標よりも遠くにゴールを設定するという方法は、水泳の北島康介選手のコーチ平井氏が実際に使った対策です。北島選手は金メダルを何個も獲得しましたよね。かなり効果があると思うので試してみてはいかがでしょうか。 試験を受けている状態を明確にイメージしてみるどんなときでも試験に備えて勉強するということが大切です。「90分しか時間がない」といったように、時間に制約を設けることはかなり有効な方法です。これによって、生産性はものすごく伸びるので、あなたの成績もアップするかもしれません。そしてなによりも集中力がアップしますよね。 苦手なことでも強引に踏み出すことを覚える脳の一部である「側坐核(そくざかく)」という部分が、実際の行動で刺激されると活発になることが分かっています。だからこそ、苦手な分野があったとしても、まずは取り掛かってみましょう。そうすると、いつしか集中して勉強している自分がいるかもしれません。 タスクを交互に切り替えてみる違うジャンルのタスクを交互に進めていくことはとても重要なことです。脳が別の分野で働くことによって、常に飽きさせないようにすることができます。これによって集中力を持続させることができます。勉強の効率も上がるのでオススメだと思います。 どれだけ嫌いなことでも3日ずつ、10回だけ続けてみる脳科学の実験的な結論から分かったことなのですが、どれだけ嫌なことでも3日ずつ、そして10回続けることによって、それがクセ・習慣になります。副腎皮質が分泌するホルモンの働きによるもので、継続することには意義があることがよく分かりますね。だからこそ、苦手分野はとにかく継続することが鍵になってくるかもしれません。 何かを覚えるときはインパクトのある映像をイメージしてみるインパクトの大きい映像をイメージすることができれば、記憶をする「海馬」がその情報を重要だと認識します。これによって、しっかりと記憶することができます。擬人化などを多用して、できるだけイメージ付けして覚えることが大切になるかもしれません。 「まだ課題がある」と口にしてみる一流のスポーツ選手がよく行っているトレーニングだそうですが、到達できそうにない目的に向かって一気にかけ上がろうと考えると、脳は信じられないほど高いパフォーマンスを発揮することが分かっています。 「今、○○しています」と心の中で唱えてみるこれは仏教の瞑想修行の1つとして有名なのですが、集中力を持続させるためにはとても効果的な方法です。脳科学的にも、集中している状態を表す「α波」になることが分かっています。