222(コラム)

人気職業「医者」になるには? その方法や学費について

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憧れの職業の代表格

医者は、人の健康や命を守るという重要な役割を担う職業です。社会的地位が高く、年収も高水準なことから、常に「なりたい職業ランキング」の上位にランクインしている人気職業の代表格でもあります。

 

また、少子高齢化が進む現代日本において、医者の重要性はますます高まっています。将来性や安定性の面でも申し分ないため、「我が子には将来医者になってもらいたい」と願う親御さんも少なくないでしょう。

 

医者の種類

「医者」と一口にいっても、実は多くの種類があるのをご存知でしょうか。大きな区分けとしては「臨床医」と「研究医」に分けることができます。

臨床医とは、病院で実際に患者の病気・ケガの治療や予防を行う医者を指し、研究医は主に基礎医学を研究する医者です。

 

臨床医は、勤務形態で「勤務医」と「開業医」に分けられます。勤務医は大学病院や一般病院などに勤務する医者で、開業医は自分で医院やクリニックを開業している医者のことです。

 

さらに医者は診療科別にも細かく分けられており、医師免許とは別に診療科毎の認定試験があります。これに合格すると「専門医」を名乗ることができます。

診療科の種類としては、「内科」「外科」「産婦人科」「小児科」「耳鼻咽喉科」「眼科」「整形外科」「皮膚科」「精神科」「麻酔科」などが一例です。

 

 

医者になるためのルート

医者になるためには、まず大学の医学部、または医学大学の入試に合格するのがスタートです。医学部はどの大学でも非常に難易度が高く、ここが医者になるための最大の難所といえます。現役合格できずに浪人する学生も多いです。

 

医学部または医学大学で最低6年間学び卒業すれば、医師国家試験の受験資格を得られます。他の学部を卒業しても、医師国家試験は受けられないので注意が必要です。

医師国家試験の合格率は90%程度といわれているので、医学部でしっかり学べば合格することができるでしょう。

 

医師国家試験に合格すると「医師免許」を取得できますが、この段階ではまだ医者にはなれません。

医師免許を取得してから病院で2年は、研修医として臨床経験を積む必要があります。

 

2年間の研修医期間を経て、ようやく医者として認められます。つまり、医者になるには最低でも8年かかるということです。人命を預かる重要な職業なので、非常に厳しい制度となっています。

 

 

医学部の入試科目

医学部系の大学は国公立と私立があり、国公立大学の場合は大学入学共通テストに加えて、二次試験があります。二次試験は、英語・数学・理科2科目・面接という内容で実施されることが多いです。

私立大学では、英語・数学・理科2科目・面接に加えて、小論文を課される場合があります。

 

国公立・私立ともに、理科は物理・化学・生物の中から2科目を選択する大学が多くを占めています。医学部を目指すのであれば、高校の文理選択時に理系クラスを選んでおきましょう。

文系クラスから医学部を目指すのも不可能ではありませんが、理系クラスの方が有利なのは間違いありません。

 

 

気になる学費や年収は?

医学部の学費は高いことで有名ですが、国公立と私立では大きな隔たりがあります。

国公立大学は学部を問わず学費が一律となっていて、6年間の学費はほぼすべての大学で約350万円です。

それに対して私立の場合は、大学によっても異なりますが、大体2,000万〜4,000万円かかるとされています。

 

ただし、ここには医学部受験のための予備校費などが含まれていません。医学部は現役で合格するのが難しく、浪人を何度も繰り返す学生もいます。予備校費が予想以上にかかることを念頭に置く必要があるでしょう。

 

次に医者の平均年収ですが、厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、約1,200万円です。※1

勤続年数や性別、診療科などを問わない大まかな数字ですが、比較的高給な傾向にあることがわかります。

 

※1 厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査 結果の概況」を参考

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2019/index.html

 

 

医者になるなら早い決断を

医者になるには、難関である医学部または医学大学に入学するのが必須条件です。なるべく早い段階から道を定め、対策を講じておく必要があります。

 

医者は激務なうえに、人命を預かる重責から来る精神的ストレスも大きい過酷な仕事です。しかし、その分やりがいを感じられ、社会的ステータスや収入面においても高い水準にあります。

 

「医者になりたい」という夢を持っているのなら、早い段階から準備を進め、目標に向かって努力を継続することが大切です。

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