222(コラム)

子どものやる気を引き出すには「環境作り」から

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勉強をやりたがらないのは「環境」のせい?

「勉強をやりたがらない」「勉強への意欲が見られない」「やる気が継続しない」など、子どもが自主的に勉強に取り組まないことに苦慮している方は少なくないでしょう。

 

親としても極力「勉強しなさい!」などと、子どもに無理強いはしたくないものです。できれば本人の意志で勉強して欲しいと願うのが親心ではないでしょうか。

 

子どもが勉強に対してやる気を出せないのは、もしかしたら「環境」に一因があるかもしれません。

 

環境を整えることの大切さ

近年、職場環境が仕事のパフォーマンスに与える影響が重要視され、多くの企業でオフィス環境を見直し改善する動きが見られます。

 

デスク周りや書類関係の整理整頓、快適な室内温度管理や空調管理、集中力を高めリラックスできる壁紙の色使いやインテリアなど、ビジネスの世界では職場環境が生産性に影響することは広く知られています。子どもの学習環境もこれと同様です。むしろ、子どものほうが環境に影響されやすいといえます。

 

では、子どもが学習意欲を発揮できる環境は、どのように整えれば良いのでしょうか。

 

 

無駄なものは排除する

まずは、勉強の邪魔になるものを排除することからスタートしましょう。テレビやゲーム機、マンガなどが手に届く場所にあると、どうしてもその誘惑に負けてしまいます。

大人でも娯楽の誘惑に打ち勝つのは困難ですから、子どもにとってはなおさらです。

 

勉強中は娯楽のことは忘れられるよう、子どもの目につかない場所に置いたり隠したりする配慮が必要です。

また子どもの勉強中に、親がテレビを観ていたりスマホをいじっていたりすると、それだけでも子どもの集中は途切れてしまいます。「大人は好き勝手できてズルい!」と反感を買ってしまうことにも繋がるので、子どもの勉強中は親も娯楽を自粛するか、音が出ないようにするなどの配慮が欠かせません。

 

 

本や百科事典などを揃えておく

子どもは家庭環境に大きく影響されます。さらにいえば、子どもは親の生活習慣や嗜好の影響を毎日受け続けているのです。

例えば読書好きの両親を持つ子どもは、物心が付く前から本に慣れ親しんでいるため、自然と本を読むようになることが知られています。

リビングに本棚を設置し、本や図鑑、百科事典などを並べ、自然と子どもの目に入るようにしておきましょう。本が身近な存在となり、読書への抵抗感が薄れます。

 

また、テレビ番組を観ているときや、何気ない親子の会話から、わからない用語や事柄が出てきても、すぐ辞書や百科辞典で調べることができます。子どもに「これってなに?」と聞かれたときは、すぐに答えを教えず「辞書で調べてごらん」と自己学習を促すのも有効です。

 

 

リビング学習の効果

学習習慣が身に付いていない子どもの場合、ひとりで勉強させるよりも、リビングなど家族の人がいる場所で勉強させたほうが効果的です。

 

リビング学習のメリットは、適度なリラックス感と緊張感が得られる点です。

子どもは親が近くにいたほうが安心でき、リラックス感を覚えます。同時に「誰かに見られている」という緊張感が勉強にハリを与えるため、集中力が維持しやすくなり、学習意欲も高まるのです。

 

子どもは「親に見てもらいたい」という欲求を持っており、リビング学習を取り入れることによって、この欲求を勉強へのモチベーションに転化させることができます。

 

リビング学習を取り入れる際にも、環境作りは大切です。リビングのテーブルや椅子は、本来子どもが勉強するために作られているわけではありませんし、手元を照らす照明もありません。

例えば、リビングテーブルにのせて勉強や書き物をしやすくする傾斜付きの天板や、高さを調節できる椅子、取り外し可能なデスクライトなどを活用しましょう。リビング学習の環境を整える商品は多く販売されているので、用意してみることをおすすめします。

 

子どもが勉強したがらずに困っている方は、勉強がしやすい環境作りから始めてみてください。

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