222(コラム)

「暗記」が苦手な人必見! 誰でも「暗記」ができるようになるコツ

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暗記を制する者が試験を制す

近年、試験は思考力や論理力が試される傾向にありますが、未だに知識量を問う設問が大半を占めており、暗記力が試験で有利に働くことは間違いありません。

 

そもそも、思考力や論理力を発揮するためには、ベースとなる知識の蓄積が必要不可欠です。今後も、暗記力は重要なスキルであり続けるでしょう。

 

暗記にはコツがある

「覚えるのが苦手」「暗記してもすぐに忘れてしまう」など、暗記に苦手意識を持っている方は少なくありません。まずは、暗記はコツさえ分かれば誰でもできるものだと認識する必要があります。

 

確かに人によって能力差や得意・不得意はありますが、暗記ができない原因は「能力の違い」ではなく「やり方の違い」にある場合が多いです。その証拠に、暗記が苦手だと思っている人でも「かけ算の九九」は暗記できたのではないでしょうか。

 

 

最も大事なのは「繰り返し」

なぜ小学生のときに暗記した「かけ算の九九」は、大人になっても忘れないで覚えていられるのでしょうか。それは、授業で何度も繰り返し復唱し続けたからに他なりません。

 

人間の記憶の仕組みには「短期記憶」と「長期記憶」というものがあります。短期記憶は数十秒から数分程度で忘れてしまうメモ書きのようなものです。例えば、電話をかける前に電話番号を覚えておける能力は短期記憶によるものです。

 

長期記憶は、その名の通り長時間覚えておける記憶のことを指します。短期記憶を繰り返し呼び出す(思い出す)ことで長期記憶に変わり、数年単位で記憶を保持することが可能になるのです。

 

 

記憶は「呼び出す」ことで定着していく

大人の方は、幼少の頃の思い出のうち、記憶が鮮明なものもあれば、完全に忘れてしまっているものもあると思います。2つの違いは、これまでの人生の間で「その出来事を想起した回数」にあります。

 

もちろん、インパクトがあって印象深い出来事ほど鮮明に覚えている場合もありますが、何年も前の出来事を鮮明に覚えていられるのは、それについて何度も思い出したり、人に話したりしているからです。

 

逆に、学生の頃に必死で覚えた英単語をほとんど忘れてしまっているのは、テストが終わってからその英単語を記憶から呼び出していないからです。

 

記憶は脳にしまい込まれた情報を繰り返し呼び出すことで定着し、忘れにくくなっていくことを覚えておきましょう。

 

 

五感をフル活用しよう

暗記するための勉強法は、自分にあった方法を見つけるのも大切です。

一般的には複数の感覚(視覚+聴覚など)を組み合わせたほうが、記憶として定着しやすい傾向にありますが、人によって向き不向きが異なります。

 

「黙読して視覚で覚える」「音読して聴覚で覚える」「紙に書いて体で覚える」などいろいろな方法を試して、自分にあった方法を探してみましょう。

 

 

「関連付け」と「圧縮」

暗記は「覚えて思い出す」という作業を繰り返すのが最も確実な方法ですが、テスト前などは大量の情報を暗記しなければいけません。繰り返し学習するにも時間的に限界があるでしょう。

 

そこで必要なのが、いかに効率的に物事を暗記するかという視点です。効率的に暗記するには「関連付け」と「圧縮」が有効になります。

 

「関連付け」とは、暗記したい情報を他の情報と組み合わせて覚える方法です。英単語を覚える際に、「pre」などの接頭辞が付く単語をまとめて覚えてしまうのはメジャーな方法ですし、人の名前を覚えるのが得意な人は、その人の特徴や属性と名前を関連付けて記憶しているものです。

 

「圧縮」とは、暗記したい情報を簡素な情報に置き換えて覚えるというやり方です。例えば、化学の周期表を覚えるときの有名な語呂「水兵リーベ僕の船」や、歴史の年号の語呂合わせなども情報の圧縮です。自分なりにうまく情報を圧縮できれば、効率的に大量の情報を暗記できるようになります。

 

暗記するのが苦手という方は、ぜひ試してみてください。

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