ことわざを覚えるメリットとは? 子どもと無理なく楽しむ覚え方
先人の知恵が詰まっている「ことわざ」
「ことわざ」と聞いて、あなたはどんな言葉を思い浮かべますか?
短い言葉の中に生活の知恵や教訓が凝縮されているのが、ことわざです。例えば、「早起きは三文の得」という言葉は、聞くだけでその日の行動をちょっと前向きにしてくれる力を持っています。
ことわざを知ることは、言葉の面白さや奥深さを感じるきっかけになるでしょう。
また、日常の会話でことわざを自然に覚えることは、子どもの語彙力や表現力を伸ばすことにもつながります。
ことわざと慣用句は何が違う?
「ことわざ」と「慣用句」はよく似ていますが、意味や使い方が異なります。
ことわざは「教訓や風刺を含んだ短い文」です。単体で完結しているものが多く、基本的にはことわざだけで文章が完結します。
「二度あることは三度ある」や「急がば回れ」「泣き面に蜂」などが例です。
一方で、慣用句は「複数の言葉が結びつき、元の意味とは異なる慣用的な意味を持つ言い方」です。「猫の手も借りたい」や「足を引っ張る」などが慣用句で、体の一部が使われる傾向にあります。ことわざとは異なり、教訓や風刺は含まれません。
「引っ越しの片づけが終わらなくて、猫の手も借りたいくらいだ」といった形で、文章の一部として使われるのが基本です。
ことわざを覚えるメリット1:表現の幅が広がる
作文を書いたり、人と会話をしたりする時、いつも同じ言葉を繰り返していると単調になりがちです。
ことわざを覚えると、自分の気持ちや状況を伝えるための「言い換えの選択肢」が一気に増えます。
「一石二鳥」や「灯台下暗し」のように、印象的でリズムが良い言葉は、文章や会話に深みを与えるものです。
場面に適したことわざが使えるようになれば、聞き手や読み手に強い印象を残せます。
ことわざを覚えるメリット2:歴史や文化を知るきっかけになる
ことわざには当時の暮らしや文化、価値観が色濃く反映されています。
例えば、「何でもその道のプロに任せるのが一番良い」ことを表す「餅は餅屋」は、昔からの分業の知恵を示すことわざです。
「本当の名人はどんな道具でも優れた仕事ができる」という意味の「弘法筆を選ばず」は、弘法大師(空海)が書の名人であったことに由来します。
ことわざの背景を知ることは、歴史や文化などを深く学ぶきっかけになります。
ことわざを覚えるメリット3:適切な判断に役立つ
ことわざは行動の指針にもなります。例えば、買い物でどちらを買おうか悩んだ時に、「安物買いの銭失い」という言葉を知っていれば、少し高くても高品質なものを選ぼうと思うでしょう。
時間がなく焦っている時も、「急がば回れ」という言葉を思い出して、着実に物事を進めようと考えを改められるはずです。
いざという時の判断に役立つのも、ことわざを覚える大きなメリットといえます。
ことわざを無理なく覚える方法
ことわざには言い回しが古めかしいものも多いため、子どもにとっては少し難しく思えるかもしれません。
無理なく覚えていくには、ことわざを日常生活と結びつけるのがおすすめです。親子での会話の中にことわざを取り入れると、そのことわざの意味や使い方が自然とわかるようになります。
とはいえ、会話の中にことわざを取り入れるのは、大人でも難しいと感じるものです。たくさんのことわざを教えてあげたい時は、しりとりやカルタなど、子どもが楽しみながら覚えられるように工夫するのも良いでしょう。
また、ことわざの書かれたカードを目に付く場所に貼っておくのもおすすめです。毎日目にすることで、自然とことわざを覚えられます。
ことわざを知ることは、ただ語彙を増やすだけでなく、日常生活を送るうえの指針を作ることにもつながります。子どもが楽しみながら覚えられるように、会話に取り入れたり、ことわざで遊んだりしてみてはいかがでしょうか。