子どもとの「親子喧嘩」後に仲直りをするための3つのヒント
親子がぶつかる原因は?
親子だとしても、人同士の関係である以上、喧嘩をしてしまうことは避けられません。親子喧嘩をしてしまうと、子どもも保護者もつらいうえに、家庭内の雰囲気も悪くなってしまいます。
子どもが不適切な言動を取った時に叱ることは大切ですが、不要な喧嘩はできる限り減らしたいもの。親子喧嘩を防ぐには、どうすれば良いのでしょうか。
親子喧嘩を防ぐコツは「一呼吸置く」こと
親子喧嘩を防ぐには、怒りを感じた後に一呼吸置くことが大切です。怒りに任せてしまうと、子どもを傷つける言葉を口にする恐れがあります。
子どもの言動にいら立ちを覚えた時こそ、深呼吸をして気持ちを落ち着かせましょう。怒りの感情は瞬間的なものとされているため、少し時間を置くことで冷静さを取り戻せます。
また、子どもの言動にあえて口を出さないことも、親子喧嘩を防ぐ方法のひとつです。
例えば、子どもが部屋を散らかしている、宿題をしないといった時は、親として叱りたくなるものです。
本当に叱らなければいけないこともありますが、子どもの気になる点を注意しすぎると、親子喧嘩につながってしまいます。
「大目に見てあげよう」と思える部分は見逃すようにしてみてはいかがでしょうか。
喧嘩後に仲直りするコツ1:その日のうちに解決する
どれだけ注意していても、親子喧嘩は起きてしまうものです。親子喧嘩が起きてしまった後は、その日のうちに解決することを心がけましょう。
喧嘩をしてから時間が経つほど、気まずさやわだかまりが大きくなり、謝ることが難しくなってしまいます。
とはいえ、怒りが収まらないなど、1日で解決するのが難しいこともあるはずです。
そのような時も、仲直りする意思があることを保護者側から示しておくことをおすすめします。
喧嘩後に仲直りするコツ2:素直に謝る
親子という立場に関係なく、自分が悪いと感じた時は素直に謝ることもポイントです。喧嘩の原因が子どもにある場合も、「言い方が悪かった」「強い口調で怒ってしまった」などと感じたら、保護者も子どもに謝りましょう。
保護者の謝罪が、子どもが反省するきっかけになる可能性があります。
謝る際は「あなたのここが悪かった」などと不満点を指摘するのではなく、素直な気持ちを伝えることが大切です。
喧嘩後に仲直りするコツ3:会話のきっかけを作る
できるだけ早めに解決できるのが一番ですが、家庭内の雰囲気が悪くなり仲直りのきっかけをつかめなくなることも考えられます。
そのような時は、親子間の会話のきっかけを作ることが大切です。
例えば、朝起きてから「おはよう」「いってらっしゃい」とあいさつをしたり、家族で外食に行ったりすると、会話のきっかけを見つけられます。
親子喧嘩でしてはいけないNG行為
ちょっとした親子喧嘩が、家族間の大きな確執につながることもあります。親子喧嘩の際は、次の3つの行為は避けることが重要です。
1つ目のNG行為が、子どもの人格や存在を否定することです。「何をやってもできないな」「だからお前はだめなんだ」などといった言葉は、心に深い傷を残します。
場合によっては、関係を修復できなくなってしまうかもしれません。相手を傷つける言葉を使ってしまったら、すぐに謝ることを心がけてください。
2つ目のNG行為が、過去の喧嘩の内容を持ち出すことです。「いつもできてない」「あの時もそうだった」などと過去の話を持ち出すと、喧嘩が長引いてしまいます。
本来の話から逸れてしまう点も問題です。
過去ではなく、今の話をするようにしましょう。
3つ目のNG行為が暴力です。叩く、殴る、食事を与えない、部屋に閉じ込めるといった行為は絶対にやめましょう。
ひどい喧嘩が続く時は、専門家に相談したり、周囲に助けを求めたりすることも大切です。
日頃からコミュニケーションを取ることが大事
親子とはいえ、時に喧嘩をするのは自然なことです。大切なことは喧嘩をしないことではなく、関係に深刻な溝ができるのを防ぐことにあります。
日頃からコミュニケーションを取って、自分の気持ちを素直に伝えられる環境を作っておきましょう。言いたいことを言い合える関係ができていれば、不要な親子喧嘩は防ぎやすくなります。