大学に進学する意味は人それぞれ

将来を大きく左右する高校卒業後の進路。選択肢はいくつか考えられますが、大学進学を検討している方が多いのではないでしょうか。

しかし、中には「本当に大学に行く意味はあるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。

 

「なぜ自分は大学に行くのか」が曖昧なままだとモチベーションを保ちにくくなります。勉強に身が入らず、効率が悪くなってしまうこともあるはずです。

大学に行く意味がわからなくなってしまった時は、大学に行くメリット・デメリットを考え直してみましょう。

 

大学に行くメリット1:専門的な分野を学べる

大学に行く1つ目のメリットは、高校までの授業以上に、専門的な学問を学ぶことができる点です。

文学部や法学部、心理学部、医学部など、大学は専門分野ごとに学部・学科が細かく分かれています。自分の興味のある分野を、突き詰めて勉強することが可能です。

 

さらに専門的に学びたい時は、大学卒業後に大学院に進学することもできます。

 

 

大学に行くメリット2:進路の幅が広がる

大学に進学することで、就職の幅が広がる点もメリットです。「大学卒業」を応募要件にしている企業は数多くあります。

大学に進学しないと、就職・転職活動の際に、そのような企業はエントリーすらできないということです。

 

医師や薬剤師など、大学を卒業しなければ国家試験を受ける権利が得られない職業も存在します。

大学に行かなくても就職はできますが、将来の選択肢を広げるという意味では、迷ったら大学進学を決めた方が有利になります。

 

また、大学を卒業することで年収が上がる可能性がある点も、大学に行くメリットといえるでしょう。※

 

※参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2024/index.html

 

 

大学に行くメリット3:大学生だからこそできる経験を積める

大学生活では、ゼミやサークル活動、アルバイト、ボランティア、海外留学など、さまざまな経験ができます。社会に出る前に、興味のあることに挑戦したり、自分の考え方を広げたりする貴重な時間を作れる点も、大学に行くメリットです。

大学生活で経験したことが、大きな財産になることも考えられます。

 

 

大学に行くメリット4:交友関係を広げられる

大学は、全国からさまざまな背景を持つ学生が集まる場所です。学部やサークル、イベントなどを通じて、たくさんの人と出会い、交流を深めることができます。

新たな価値観や考え方に触れることで、自分の視野が広がるのも大学生活ならではの魅力です。

 

 

大学に行くデメリットはある?

多くのメリットがある大学進学ですが、デメリットはないのでしょうか。

 

まず考えられるのが、お金がかかることです。入学金や授業料など、大学に通うには高額なお金が必要になります。遠方の大学に通う場合は、家賃や光熱費、生活費も必要です。

奨学金制度を活用するという選択肢はあるものの、経済的負担が大きい点は大学進学のデメリットといえます。

 

また、社会に出るのが遅くなる点にも注意しなければいけません。大学では、4年または6年の間、学業に励むことになります。

少しでも早く働き、経済的に自立したいという事情がある場合も、大学進学がデメリットになることが考えられます。

 

 

進路を決める前にきちんと考えることが大事

進路選択は、将来を左右する大切な決断です。「なんとなく」で大学進学を決めると、モチベーションを保てずに大学生活が苦しくなってしまうかもしれません。

 

大学に進学しない場合も、専門学校や就職、起業、海外留学など、さまざまな道があります。

自分が何を学びたいのか、どんな仕事をしたいのかを考えて、進路を選ぶことが大切です。