字が汚いことにデメリットはある?

子どもが書く字が汚いと感じた時に、「まだ小さいから仕方がない」「実際に文字を書くタイミングは少ないから大丈夫」などと思う方も多いかもしれません。

 

しかし、字が汚いと、学校のテストで字が判読しづらいと減点されたり、正しい答えを書いていても読み間違いで不正解になったりする場合があります。

自分で何を書いたのか判別できず、ノートやプリントを見返した時に内容がわからなくなることもあるでしょう。

 

また、読み手に与える印象が悪くなる恐れがある点も、字が汚いデメリットといえます。

パソコンやスマートフォンの普及もあり、手を動かして文字を書く頻度は減りつつありますが、きれいな文字が書けるに越したことはありません。

 

字が汚くなる3つの要因

字が汚くなる原因は子どもによって異なりますが、主に考えられるのは次の3つです。

 

1つ目は鉛筆の持ち方が正しくないことです。力の入れ具合や指の位置が不安定だと、思い通りに線が引けません。その結果、字が乱れてしまいます。

 

2つ目は、文字を書くスピードが速すぎることです。せっかちな性格の子どもや、ゲームや遊びなどで気がはやっている時は、バランスが崩れた汚い文字になることがあります。

 

3つ目は、書くことに対する関心が薄いケースです。「きれいに書こう」と意識せずに文字を書くと、どうしてもバランスや形が崩れてしまい、汚く見えてしまいます。

 

 

きれいな字を書くコツ1:座る姿勢と鉛筆の握り方

きれいな字を書くためには、最初に正しい座り方と鉛筆の持ち方を身につけることが大切です。

 

座った時の姿勢が崩れていると、字も崩れやすくなってしまいます。背筋を伸ばして、机と体の間にこぶし1つ分ほどのスペースを空けて座るようにしましょう。

 

鉛筆は親指・人差し指・中指で軽く握るのがポイントです。力を入れすぎると、筆圧や線の太さが不安定になってしまいます。

姿勢や鉛筆の持ち方に問題がある時は、保護者が見本を見せたり、持ち方のトレーニングをしたりするのも効果的です。

 

 

きれいな字を書くコツ2:ゆっくり丁寧に書く

字をきれいに見せるには、ゆっくりと丁寧に書くことも重要です。特に、低学年のうちは、文字を書く速さを求める必要はありません。

焦って書くと線の向きや長さがバラバラになりやすく、結果として読みにくい字になります。

 

日々の宿題や板書の際は、速さではなく丁寧さを優先する習慣を身につけさせましょう。

 

 

きれいな字を書くコツ3:正しい書き順で書く

漢字やひらがなには、決まった書き順があります。書き順を守らずに自己流で書くと、バランスが崩れて字が歪みやすくなります。

複雑な漢字や画数の多い文字ほど、正しい書き順を守ることが字を整えるためのコツです。

 

学校の教科書や漢字ドリルなどは書き順が記載されていることが多いので、それを参考にして練習を行いましょう。

保護者も一緒にチェックしてあげたり、正しい書き順で書けたことを褒めてあげたりすると、子どもが意識しやすくなります。

 

 

きれいな字を書くコツ4:文字のバランスを意識して書く

バランスが悪い文字はきれいに見えません。字の大きさや、上下左右の位置関係を意識して書くことも重要です。

ノートのマス目などを活用して、文字全体が真ん中にくるように心がけましょう。

 

「日」という漢字を例にすると、縦線と横線の長さや位置に注意して、全体が四角形に収まるように意識すると、美しい文字になります。

バランスの良い文字を書けるように、繰り返し練習することが大切です。

 

 

 

きれいな字を書けるように子どもをサポートしよう

きれいな字を書くにはコツや慣れが欠かせません。

正しい姿勢や鉛筆の持ち方、ゆっくり丁寧に書く習慣、書き順、文字のバランスなど、ポイントを日々の生活の中で少しずつ身につけていくことが大切です。

焦らずに、子どものペースに合わせてサポートしていきましょう。