多くの人が苦手な「英語の発音」

英語の勉強をしていると、英単語は読めても正しく発音できない、または聞き取れないといった壁にぶつかることもあるはずです。

日本人の多くの人が苦手としている英語の発音の問題を乗り越えるために、「フォニックス」という勉強法が注目を集めています。

 

日本人が英語の発音が苦手な理由

前提として、なぜ日本人は英語の発音が苦手なのでしょうか。日本人が英語の発音を苦手とする理由としては、次のような点が考えられます。

 

1つ目が、日本語と英語の音の違いです。日本語の母音は「あ・い・う・え・お」の5つですが、英語は母音が14~20個ほどあるとされています。

英語の母音の数は諸説ありますが、日本語よりも遥かに多くの音が使われているという点は、どの考え方でも変わりません。日本人には聞き馴染みがない、発音しない音が多いため、英語の発音が難しく感じるのです。

 

2つ目の理由が、英語ならではのリエゾン(音声変化)です。英語には、連続した2つの音を続けて発音する連結や、2つの音をつなげて別の音として発音する同化、音を省略する脱落といったルールがあります。

Thank Youを「サンクユー」と読まずに「サンキュー」と読んだり、Sit downが「シッダウン」と聞こえたりするのが例です。

 

このような音の使い方の違いから、日本人にとって英語は正しく発音するのが難しい言語になっています。

そのような英語ならではの発音のルールを学ぶのが、フォニックスという勉強法です。

 

 

フォニックスとは?

フォニックスとは、英語の「文字」と「音」のルールを学ぶための勉強法です。各アルファベットが、どのような音を表すのか体系的に学びます。

 

例えば、アルファベットは「エー(A)、ビー(B)、シー(C)」と呼んでいきますが、単語の中でそのように発音することはありません。単語の中では、Aなら「ア」、Bなら「ブ」と発音されることが多いです。

このように、各アルファベットの文字に対する発音を覚えるのが、フォニックスという勉強法の特徴です。

 

 

フォニックスを学ぶメリット1:正しい発音が身に付きやすい

フォニックスを学ぶ1つ目のメリットは、正しい発音が自然と身に付くことです。

英単語をローマ字読みやカタカナで覚えてしまうと、どうしても日本語の音に引きずられてしまいます。

 

しかし、フォニックスでは、アルファベットの文字ごとに決まった音を学ぶため、英語本来の発音に近づけることができます。

日本語にはない英語特有の音に慣れ、正確な発音をしっかり身に付けることで、英語の勉強効率を高められるのもメリットです。

 

 

フォニックスを学ぶメリット2:スペルを見て発音がわかるようになる

英単語のスペルを見るだけで発音がわかるようになることも、フォニックスを学ぶメリットです。

例えば、友達という意味の「Friend」はローマ字読みすると「フリエンド」となってしまいます。単語を知らないと、そのまま「フレンド」と読むことは難しいはずです。

 

フォニックスはアルファベットごとに音のルールを学ぶので、単語ごとに読み方を覚える必要がありません。多くの単語は、フォニックスのルールから読めるようになります。

 

また、発音から推測して、英単語を書けるようになる点も、フォニックスのメリットです。英語を読んだり、聞いたりするだけでなく、書くうえでも役立ちます。

 

 

フォニックスにデメリットはない?

メリットの多いフォニックスですが、万能な学習法ではありません。

 

フォニックスを学ぶと、7割ほどの英単語は読み書きができるようになるとされています。言い換えると、3割ほどの英語はフォニックスを学んでも対処できないということです。

フォニックスのルールが通用しない「サイトワード」と呼ばれる英単語に関しては、個別に覚える必要があります。

 

また、フォニックスは英語の技能を全て学べるものではありません。フォニックスだけに頼りすぎると、意味や文法の理解が疎かになってしまう恐れがある点に注意が必要です。

英語の歌を歌う、英語の本を読み聞かせるなど、英語に触れる機会を増やすことも心がけましょう。

 

例外となる単語に注意する必要はあるものの、フォニックスで文字と音の関係を体系的に学べば、正しい発音が身に付きやすくなります。

デメリットも理解したうえで、フォニックスをお子さんの教育に取り入れてみてはいかがでしょうか。