高校合格に向けてどれくらい勉強すれば良い? 効率的に勉強時間を増やす方法

高校合格に必要な勉強時間はどれくらい?
高校入試は人生の大きな分岐点です。志望校に合格するために、どれくらいの勉強時間を確保すれば良いのか不安に感じる人も多いでしょう。
具体的な数字は志望校や得意不得意、元々の学力などによって左右されるものの、志望校合格を目指すにはある程度の勉強時間が欠かせません。
平日と休日で、勉強時間をしっかり確保することを心がける必要があります。
平日の勉強時間の目安
部活動や習い事、学校の授業などで忙しい平日は、勉強時間が限られがちです。
中学1年生や2年生は1時間、中学3年生は最低でも2~3時間を目安に、勉強時間を確保しましょう。
平日でも、部活動や習い事などがない日は、普段よりも少し多めに勉強時間を確保できると理想的です。定期テスト前や入試直前期も勉強時間を長めに確保し、苦手科目にじっくり取り組むことをおすすめします。
休日の勉強時間の目安
学校の授業がなく、まとまった時間を取りやすい休日は、平日よりも勉強時間を長めに確保しましょう。
中学2年生までは3時間ほど、本格的に受験勉強が始まる3年生は3~4時間以上を目安にするのがおすすめです。
学校が長期休暇に入り、勉強に充てられる時間がさらに増える夏休みは、1日あたり8時間ほどが理想の勉強時間とされています。
とはいえ、いきなり8時間も勉強するのは現実的ではありません。まずは、1日4~5時間程度を目安にして、慣れに応じて勉強時間を延ばしていきましょう。
また、中学3年生の勉強時間の目安は時期によって異なります。部活動を引退して受験勉強が本格化してくる夏休み以降は、平日・休日ともに長めの学習時間を確保するのが基本です。
効率的に勉強する方法1:スケジュールを立てておく
勉強時間をただ増やすだけでは、疲れやすくなるだけで、なかなか結果につながりません。
最初に、週間・月間のスケジュールを作成して「いつ・何を・どれだけ」学習するのか明確にしましょう。
例えば、月曜日は数学の復習、火曜日は英語の長文読解、水曜日は歴史の暗記がメインといった形で、1週間のスケジュールを決めておけば、得意科目と苦手科目をバランス良く勉強できます。
スケジュールを立てる際は、予定を最初から詰め込みすぎないことが大切です。余裕のないスケジュールを組んでしまうと、何かトラブルがあった時に挽回するのが難しくなります。
自分ができる範囲でスケジュールを作成し、予定通りに進まなかった時にリカバリーできる余裕を残しておきましょう。
効率的に勉強する方法2:隙間時間を上手に使う
通学中や学校の休み時間など、日常には細かな「隙間時間」がたくさんあります。単語帳や問題集を持ち歩いて、そのようなタイミングで勉強するのもおすすめです。
隙間時間を有効活用すれば、まとまった時間が取れない日も、着実に勉強時間を増やすことができます。
ただし、勉強時間を増やそうとして睡眠時間を削るのは避けてください。寝る時間を削った結果、集中力が落ちたり、体調を崩したりして、逆効果になってしまう恐れがあります。
効率的に勉強する方法3:集中できる環境を用意する
学習環境の整備も、勉強の質を左右する重要なポイントです。
机の上には、教科書やノート、参考書といった、勉強に必要なもの以外は置かないようにしましょう。スマートフォンやゲーム機、漫画などは、手の届かない場所に置いたり、保護者に預かってもらったりすることをおすすめします。
また、人の集中力は45~90分ほどしか続かないとされています。受験勉強の際は、1時間勉強して15分休憩するなど、ある程度時間を区切って集中することがポイントです。
勉強の質を高めることも大事
高校合格を勝ち取るために大切なのは、質の高い勉強を行うことです。1日10時間勉強していたとしても、机に向かってダラダラと過ごしているようでは、効率的な勉強とはいえません。
大事なのは長時間勉強することではなく、勉強で学んだ知識を定着させることです。勉強時間だけにとらわれず、質の高い勉強を行うことも心がけましょう。