子どもの「自立心」の育て方。保護者が意識したい4つのコツ

自分で考えて行動できる子どもになるには
自立心とは、他の人の力を借りずに自分で物事をやろうとする心構えのことです。本格的に自立心が芽生えてくるのは小学生頃とされています。
しかし、「友達は自分のことを自分でやっているのに、我が子は大人に頼りきりで気になる」など、子どもが自立できていないように感じて、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
子どもの自立心を育むには、保護者の方のサポートも欠かすことができません。子どもが自分で物事を考えられるようになるためには、日々の子どもへの接し方が大切です。
自立心が育たないとどうなる?
子どもが自立できないままだと、自分で判断する力が育たず、他人に依存しがちになることがあります。失敗を恐れて挑戦を避けるようになり、新しいことに対して消極的な姿勢を持つ可能性がある点も問題です。
物事を判断してくれる人がいないと何も決められず、社会に出た時に困難を感じることも少なくありません。
また、自分で決める機会が減ると、自分自身が責任感を持つ必要がなくなります。間違ったことや悪いことが起きた時に、反省する機会を失ってしまうのです。
反対に、自立心の高い子どもは独立心や強い責任感も持ち合わせています。
子ども自身の成長を妨げることがないように、適切にサポートして自立心を育てていくことが大切です。
子どもの自立を促す方法1:子ども自身に選ばせる
自立心を育てるには、子どもが自分で決める機会を増やすことが重要です。保護者が全てを決めてしまうと、子どもは指示を待つことに慣れてしまい、自分で考えなくなります。
例えば、子ども自身に習い事を選ばせたり、休日の過ごし方を決めさせたりすることで、自分の意思を持つ機会を増やせます。学校の持ち物を自分で準備する習慣をつけることも効果的です。
日常的に小さな決断を積み重ねていくことで、責任感と自立心を育てられます。
子どもの自立を促す方法2:子どもの意見を尊重する
自分の考えを持ったうえで、それを表現できるようになることも大切です。保護者の方は子どもの意見を尊重して、しっかりと聞いてあげることを心がけましょう。
子どもの意見は最後まで聞き、自分の考えと違っても否定せずに受け止めることが重要です。
子どもの自立を促す方法3:干渉しすぎない
保護者の方が全てを管理するのではなく、適度な距離を保つことも、自立心の成長につながります。
宿題の進め方や友人との付き合い方に周囲の大人が細かく口を出しすぎると、子どもは自分で考えたり、行動したりする機会を失ってしまいます。
また、子どもが失敗してもすぐに手助けするのではなく、まずは見守る姿勢を取ることもポイントです。子ども自身が何とかしようと試みる中で、問題解決能力を高められます。
子どもの自立を促す方法4:プレッシャーのかけすぎはNG
自立を促すつもりで「ちゃんとしなさい」「自分でやりなさい」などと、プレッシャーをかけすぎるのは避けましょう。過度なプレッシャーを感じた結果、子どもは「自立しなければならない」と焦ったり、不安を抱いたりすることがあります。
失敗した時も、子どものことを責めるのではなく、「苦手なことにチャレンジして偉いね」といった形で、褒めることがポイントです。がんばった内容を評価することで、新しい物事に前向きな気持ちで取り組む精神を養えます。
子どものペースを尊重して、無理に自立を促すのではなく、子ども自身が「やってみよう」と思える環境を整えることが大切です。
将来を見越して子どもの自立心を育てよう
子どもの自立心は、一朝一夕に育つものではありません。日々の生活の中で、子どもの意見を尊重しながら見守ってあげる必要があります。
自分で物事を考えたり、行動したりできる能力は、大人になってからも役立つ能力です。子どもの自立心を養うために、適度にサポートしてあげましょう。