センスがなくても国語は解ける

「国語はセンスが必要だから」と、勉強を後回しにされることがあります。実際に、国語の文章問題は暗記だけで解けるわけではありません。

 

中学受験の国語の問題は、基本的には文中に解答につながるヒントが書かれています。点数を伸ばすために必要なのはセンスではなく、文章をしっかりと読み込み、論理的に答えを導く能力です。

国語は、しっかりと勉強して解き方のコツを覚えれば、点数を伸ばせる教科ということができます。

 

中学受験の国語の傾向

中学受験の国語の試験に対応するには、傾向を踏まえたうえで対策を取る必要があります。

具体的に、中学受験の国語の問題は、どのような出題傾向になっているのでしょうか。

 

1つ目の傾向が、問題の量が増えている点です。問題の量が増えると、読まなければいけない文章量も必然的に増えます。文章を素早く正確に読んだり、問題を即座に理解したりする力が求められます。

 

2つ目の傾向が、思考力を問われる点です。ただ単に知識を問うのではなく、受験生の意見を描かせる記述問題なども見られます。

 

3つ目の傾向が、国語以外の教科の知識が求められる問題が出題される点です。例えば、グラフや図を読み取って解答する問題や、計算問題などが挙げられます。

中学受験の国語の試験で高得点を出すには、ただ文章を読み取るだけでなく、思考力や発想力など、さまざまな能力が欠かせません。

 

 

国語が苦手な子どもの特徴

国語はセンスではないとはいえ、国語が苦手な子どもがいるのは事実です。

例えば、普段から会話する機会が少ない子どもと、言葉遣いや語彙力といった知識を身につける機会も減ってしまいます。結果として、言葉の知識が身につかず、国語が苦手になってしまう可能性があります。

 

また、活字に触れる機会が少ないことも、国語に苦手意識を持つ原因のひとつです。本や新聞を読んで活字に触れる中で、子どもは自然と読解力や語彙力を身につけていきます。

活字に興味を示さないのは、言葉に対する興味が薄いと言い換えることも可能です。結果として、国語の勉強のモチベーションが上がらず、国語の点数が低くなることも考えられます。

 

 

【単元別】中学受験の国語の対策法

中学受験の国語の試験は、複数の分野から出題されます。それぞれ、効率的な勉強法で対策することが大切です。

 

漢字や慣用句といった知識を求められる問題は、配点こそ高くはないものの、覚えておけば確実に点数を取れる範囲です。配点が低いからと後回しにせず、参考書や問題集を使ってコツコツと覚えていきましょう。勉強した後にテストを行うと、しっかりと覚えられているかを確認できます。

慣用句は使い方がわからなくなる恐れがあるため、例文と一緒に覚えるのがおすすめです。

 

長文読解は、たくさんの問題に触れて解き方に慣れる必要があります。文章のどこを注意して読めば良いのかを意識しながら問題を解いてみましょう。

 

自分で答えを記述する形式の問題は、ある程度の文章力や表現力が求められます。問題集などを活用して、文章を書くのに慣れることが大切です。

 

 

中学受験対策で家庭でもできること

中学受験の国語対策の一環として、家庭内でコミュニケーションを取ることを心がけましょう。テレビで流れた話題や学校での出来事など、内容はどのようなことでも問題ありません。

 

保護者の方とコミュニケーションを取る中で、子どもは語彙力や正しい言葉遣いを学ぶことができます。

保護者からの質問に答える過程で、問われた内容に答える能力や、論理立てて文章を作る能力などを鍛えることも可能です。

 

国語の試験は勉強方法がわかりにくく、受験対策では後回しにされがちですが、しっかりと勉強すればするほど、点数を伸ばせる教科でもあります。

中学受験の際は、国語の対策も欠かさずに行いましょう。