大学受験は勉強時間の量が重要

大学受験において、志望校合格を目指すには「どれくらいの勉強時間を確保してきたのか」が重要なポイントになります。

これは、大学受験の入試問題では、今までに習ってきたたくさんの知識を、全て活用する必要があるためです。

 

学校の定期テストとは異なり、一夜漬けなどの付け焼き刃で合格点を取るのは、現実的とはいえません。

大学受験合格を目指すには、どの程度の勉強時間を確保すれば良いのでしょうか。

 

大学合格に必要な勉強時間の合計は?

難関校と呼ばれる大学に合格するための勉強時間の目安は、学校の授業を除いて3,000~4,000時間以上といわれています。3年生になってから受験対策を始めたとすると、1日あたり10時間以上も勉強しなければいけません。

 

ただし、目指す大学のレベルや本人の学力などによって、必要な勉強時間は異なる点に留意しておきましょう。

例えば、受験科目数が多くなる国公立大学や、独自の出題傾向に合わせた対策が欠かせない難関大学などは、さらに多くの勉強時間が必要になる可能性もあります。

学校の授業で受験対策を行っている方であれば、その分勉強時間は少なく済むはずです。

 

数字はあくまでも目安と考え、日頃から勉強に取り組む必要があります。

 

 

【学年別】勉強時間のおおまかな目安

志望校や本人の学力にも左右されますが、学年ごとの勉強時間の目安を知っておくと、大学合格までの学習計画を立てやすくなります。

 

高校1年生のうちは、平日に1~2時間、休日に2~3時間程度が目安です。高校1年生のうちから勉強する習慣を身につけておけば、学年が上がって本格的な受験勉強が始まっても、苦労しにくくなります。

基礎固めを中心に、勉強習慣を身につけることを心がけましょう。

 

高校2年生は、平日2~3時間、休日に4時間程度が目安です。夏休みや冬休みは、6時間程度を目安にすると良いでしょう。1年生の頃よりも勉強時間を延ばして、長時間の勉強に慣れることが大切です。

 

高校3年生からは、志望校を意識して本格的に受験勉強に取り組む必要があります。夏前までは平日に3~4時間、休日に7時間程度を目安に勉強をすると良いでしょう。

まとまった時間がある夏休み中は1日10時間程度を、2学期以降は平日に5時間、休日に10時間程度を目安にすることをおすすめします。

 

 

勉強時間を増やすコツ1:勉強の計画を立てておく

大学合格を目指すにはたくさん勉強する必要があるとはいえ、高校生になってからいきなり長時間の勉強を始めるのは大変です。

 

勉強時間を増やすために、まずは毎日の勉強計画を立てておきましょう。いつ、何をするのかあらかじめ決めておけば、モチベーションが下がったり、何を勉強しようか悩んだりするのを防ぐことができます。

最初から1日10時間などと難しい目標を立てるのではなく、少しずつステップアップしていくこともポイントです。

 

また、計画には余裕を持たせておきましょう。適度に休息日を設けておけば、体調不良や家族の予定などでスケジュール通りに勉強できなかった時に対処できます。

勉強していく中で、適宜計画を変更することも心がけてください。

 

 

勉強時間を増やすコツ2:隙間時間に勉強する

時間の使い方を見直してみるのもおすすめです。一度に長い勉強時間を確保するのは難しいかもしれませんが、隙間時間を活用すれば少しずつ勉強時間を積み重ねることができます。

通学中や食事の前後など、探してみると隙間時間は見つかるものです。短時間でも集中して、勉強時間を確保していきましょう。

 

 

時間だけでなく「質」も大事

時間を確保することが大事とはいえ、だらだら勉強するのと集中して勉強するのでは、成果が大きく異なります。

時間を確保したうえで、勉強の質を高めることも重要です。

 

部屋を片付けて勉強に集中できる環境を作る、定期的に休憩してやる気を保つなど、自分に合った方法で勉強することを心がけましょう。

 

大学合格には、たくさんの勉強時間が必要とされています。早いうちから、勉強習慣を身につけることが大切です。