中学生の子どもが勉強しない! 親ができる4つの対処法

さまざまな理由から勉強しなくなる中学生
「子どもが勉強しない」と、保護者の方なら一度は頭を抱えたことがあるかもしれません。
小学生の頃よりも行動範囲が広がるから、人間関係が複雑になるから、反抗期に突入したからなど、中学生が勉強しない理由はさまざまです。
中には、授業が難しくてやる気が出ない、そもそも勉強する習慣が身についていないというケースもあるでしょう。
子どもによって勉強しない原因は異なり、原因が変われば対処法も変わります。まずは、子どもがなぜ勉強しないのかを探ることが大切です。
そのまま放置するとどうなる?
子どもが勉強しないのを、そのまま放置するのは厳禁です。
勉強しない中学生をそのまま放っておくと、勉強する習慣が身につきません。授業の内容が理解できなくなって成績を落とし、高校受験や大学受験に悪影響を及ぼすことも考えられます。最悪の場合、高校に進学できない、進学できても卒業できないといった事態に陥ることもあるでしょう。
「面倒くさいから」などと理由を作り、勉強しない期間が長くなるほど、後から挽回するのは難しくなります。
できるだけ早急に、子どもの勉強に対するモチベーションを高めることが大切です。
「勉強しなさい!」は逆効果
勉強しない中学生に対して「勉強しなさい!」と頭ごなしに叱るのは避けましょう。子どものやる気をそいでしまいます。
反抗期に入っている場合は、叱れば叱るほど逆効果になってしまうかもしれません。
また、叱られてから始める勉強はモチベーションが上がらないものです。無理やり勉強を始めさせても、学習効果はあまり期待できません。
子どもに勉強させるコツ1:環境を整える
子どもに勉強をさせるには、勉強しやすい環境を整えることが大切です。部屋が散らかっていると、勉強道具を広げられなかったり、勉強を始めても集中力が続かなかったりする原因になります。
部屋を整理整頓したうえで、ゲーム機や漫画、スマートフォンといった気を引くものは遠ざけておきましょう。
ただし、スマートフォンは調べ物や学習動画の視聴などに使うこともできます。勉強中の使い方について、ルールを決めておくのがおすすめです。
子どもに勉強させるコツ2:適度に声かけする
反抗期の中学生に声かけをしすぎると、かえって反発して勉強しなくなる恐れがあります。かといって、全く声をかけないでいるのも避けましょう。
子どもがあまり勉強していないと感じた時は、適度に声をかけることが大切です。
事前に「1日30分は勉強する」「1日1ページは問題集をやる」「20時から勉強する」といった簡単な約束を決めておくと「今日はもう勉強した?」など、自然な形で声かけしやすくなります。
子どもに勉強させるコツ3:勉強のやり方を教える
勉強習慣が身についていない子どもの場合は、勉強のやり方がわからないというケースも考えられます。
「間違えた問題は解説を見ながらもう一回解き直してみよう」「英語は声を出して読んでみよう」など、勉強のやり方を教えてあげるのも効果的です。やり方がわかれば、勉強を始めやすくなります。
また、学校の授業が理解できないと、勉強に対するモチベーションは上がりません。いきなり難しい勉強から始めるのではなく、最初に学校の授業の予習・復習に取り組む習慣を身につけるのもおすすめです。
子どもに勉強させるコツ4:保護者も一緒に勉強する
「勉強しなさい」と叱りながら、保護者の方がずっとスマートフォンをいじったり、テレビを見たりしていては、子どももいうことを聞く気になれません。子どもは、身近にいる大人の姿を見て物事を学ぶものです。
中学生の我が子に勉強を促すのであれば、保護者の方も勉強して、子どもに学ぶ姿勢を見せることを心がけましょう。
中学生になると、子どもはさまざまな理由から勉強しなくなることがあります。そのまま放置するのではなく、原因に合わせて対処することが大切です。