受験勉強は早くから始めるのがベスト

志望校に受かるためには、試験を合格できるだけの学力が欠かせません。学力アップを目指すには、勉強を習慣づけてたくさんの知識を習得する必要があります。

基本的に、受験勉強は早くに始めるほど、勉強に使える時間が増えるため有利です。

 

受験勉強と聞くと3年生の夏頃から本格化するイメージもありますが、それでは時間が足りないことも考えられます。

そこで活用したいのが、「3年生の0学期」という考え方です。

 

3年生の0学期とは

0学期とは、受験勉強が本格化する前の、2年生の3学期や春休み頃を指す言葉です。

例えば、大学受験で多くの受験生が利用する共通テストは1月に行われます。高校受験も2月頃に入試を実施する学校が多いです。

受験方法によっては、さらに早い時期に試験が行われることもあるでしょう。

 

3年生になってから勉強を始めると、受験に間に合わない可能性もあります。

入試のちょうど1年前にあたる、3年生の0学期から、本格的に受験の準備を始めることが大切です。

早めに準備を始めておけば、他の受験生よりも余裕を持って勉強を進められます。

 

具体的に、3年生の0学期にはどのようなことに取り組めば良いのでしょうか。

 

 

0学期に取り組むこと1:勉強の基礎を固める

いきなり受験勉強といわれても、何をすれば良いのか悩んでしまうかもしれません。

まずは、1~2年生の間に習った範囲の総復習から始めて、基礎を固めることに注力しましょう。

 

試験本番で基礎的な問題を取りこぼすと、志望校合格も難しくなってしまいます。

文法や単語を覚える、教科書の基礎問題を解き直すなど、基礎を固めることを優先するのがおすすめです。

解くことができずに、やる気を失ってしまう可能性もあるため、この時期から本格的に過去問に取り組む必要はありません。

 

「わからなくてつまらないから」と苦手分野は後回しにしがちですが、苦手分野をそのままにしておくと、受験本番で足を引っ張る原因になります。

得意教科や好きな科目だけ勉強するのではなく、苦手な分野をしっかりとつぶしておくこともポイントです。苦手を早めにつぶしておくことで「新学年の授業についていけない」といった事態を防ぐことができます。

 

 

0学期に取り組むこと2:志望校を決める

0学期の間に、志望校のレベルを決めておくのも良いでしょう。どれくらいのレベルを目指すのかを早いうちに定めておけば、勉強のやる気を高めることができます。

受験までにどれくらい勉強すれば良いのか把握できるため、学習計画を立てやすい点も、志望校を具体的に定めておくメリットです。

 

志望校を選ぶ際は、学校の偏差値だけでなく、校風や通学経路なども調べておくと、具体的なイメージがわきやすくなります。

この時決めた志望校は、あくまでも仮の志望校で問題ありません。早いうちに、自分が目指すべき指針を定めておくことがポイントです。

 

 

0学期に取り組むこと3:基本的な生活習慣を整える

夜更かしすることが多い、朝ごはんを食べないなど、生活習慣が乱れていると日々の授業に集中しにくくなってしまいます。

勉強の効率が落ちてしまい、成績に悪影響を及ぼす恐れも捨てきれません。

 

日付が変わる前に布団に入る、朝ごはんをしっかり食べる、毎日決まった時間に勉強するなど、基本的な生活習慣を整えておくことも大切です。

スマートフォンの使い方のルールを決めておいたり、勉強する場所を整理整頓したりするのも良いでしょう。集中できる環境を作っておくことで、勉強に励みやすくなります。

 

受験への準備は、早く始めても損をすることはないものです。何をすれば良いかわからない時は、苦手分野の克服や生活習慣の改善などから始めることをおすすめします。

まだ先のことだからと後回しにするのではなく、早めに準備を始めて、志望校合格を目指しましょう。