これからはますます「想像力」が必要な時代に

AIやIT技術の普及など、さまざまな物事が目まぐるしく変化しやすい現代社会。急速に変化する社会で生き抜くために求められているのが「想像力」です。

 

そのような中で、「我が子の想像力を鍛えたい」と考えている保護者の方も多くいらっしゃるでしょう。子どもの想像力を鍛えるには、まず想像力とはどのような能力か知っておく必要があります。

 

想像力とは

想像力とは、現実では目に見えない物事を、頭の中で思い浮かべる能力のことです。自分の知識や経験、目の前で起きていることを基に物事を考える能力でもあります。

 

人が、他人の考えや感情などを推測できるのは、想像力によるものです。想像力が高い子どもほど、相手の気持ちに寄り添い、円滑にコミュニケーションを取れるようになります。

自分の経験からさまざまな想像を膨らませることで、新たな発見につながる可能性がある点もメリットです。

 

一方で、想像力が足りないと、相手の気持ちを考えずに発言したり、誤った情報を信じたりしやすくなります。対人関係でトラブルに巻き込まれる、物事に失敗するといったリスクが増すため、子どものうちから想像力を鍛えることが大切です。

 

 

子どもの想像力の鍛え方1:本や物語に触れる

子どもの想像力を鍛えるには、物語に触れさせるのがおすすめです。

絵本や小説などの物語を読むと、現実とは異なる世界を見たり、登場人物の感情を想像したりすることができます。新たな知識を手に入れるだけでなく、他人の感情を理解する手助けになるでしょう。

 

また、保護者の方が読み聞かせをするのもおすすめです。読み聞かせでは、耳から話を聞くことになります。頭の中でイメージを思い浮かべなければいけないため、想像力を鍛える練習に最適です。

 

本の題材は、どのようなものでも構いません。図鑑のような本でも、物事への興味を引くことができます。子どもが好きなジャンルも踏まえて、さまざまな本に触れさせてあげましょう。

 

 

子どもの想像力の鍛え方2:自由に子どもを遊ばせる

子どもを自由に遊ばせることも有効です。

例えば、粘土やブロック、お絵描きのような、頭でイメージしたものを自由に表現できる遊びは、想像力を鍛えるうってつけの方法といえます。表現力を身につけることにつながるのもポイントです。

 

登場人物になりきる「ごっこ遊び」も、さまざまなイメージを作り出す中で、想像力を鍛えることができます。

自分の想像を他の人と共有したり、他人とコミュニケーションを取りながら遊んだりする練習になる点も、ごっこ遊びのメリットです。

 

 

子どもの想像力の鍛え方3:さまざまな場所に連れて行く

子どもをさまざまな場所に連れて行くのも良いでしょう。知らなかった場所を見たり、新しい経験をしたりすることで、子どもの想像力が養われます。

 

例えば、動物園や水族館なら、子どもはたくさんの動物を初めて見ることになります。動物がどのように生きているのかなど、子どもの想像力を刺激してくれるでしょう。

 

都市部に住んでいる場合は、山や海などに出かけて、自然に触れる時間を作るのもおすすめです。豊かな自然の中で、日常的に目にしないものに触れることは、子どもにとって大きな刺激になります。

 

 

子どもの想像力を鍛えるために親ができることは?

保護者の接し方も、子どもの想像力を高めるポイントになります。

日頃から、子どもが想像したことを表現できる場を設けてあげましょう。遊びやすい環境を作るだけでなく、子どもが考えたことを話し始めた時に、しっかり聞いてあげるのが大切です。

 

また、子どもの想像を否定しないことも心がけてください。「そんなことない」などと子どもの想像を否定すると、保護者の顔色をうかがうようになってしまいます。

「こういう考えなんだね」などと受け入れてあげることが重要です。

 

想像力は、日々の生活の中で鍛えることができる能力です。そのためにも、子どもにたくさんの経験をさせてあげてみてはいかがでしょうか。