222(コラム)

効率的な暗記学習のポイント! ライトナーシステム勉強法とは

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量が多く暗記が大変な受験勉強

英単語や熟語、歴史上の事件、年号、化学式など、受験勉強ではたくさんの知識を暗記しなければいけません。一度にすべてを覚えることはできないうえに、どんなに勉強しても時間とともに忘れてしまいます。

復習を繰り返して、少しずつ知識として定着させることが大切です。

 

とはいえ、すべての単語を何度も繰り返し復習するのは、効率的とはいえません。受験までの時間は限られているため、少しでも無駄な勉強時間を減らす必要があります。

暗記学習を効率的に行うために取り入れたいのが、「ライトナーシステム勉強法」です。

 

暗記が難しい理由

暗記が難しい理由は、人間の脳の仕組みが原因です。人が記憶したものをどれくらいの時間で忘れるかを示す「エビングハウスの忘却曲線」によると、人は1度覚えたことでも、1時間後には全体の56%、1日後には74%程度忘れてしまいます。

 

個人差はあるものの、時間が経つほど覚えた記憶は減ってしまうということです。

例えば、試験前日に一夜漬けで覚えた知識や、授業で1度聞いただけの知識は、その瞬間は覚えていたとしても、数日後には覚えていないでしょう。

 

ただし、人の脳は何度も繰り返し覚えた情報を重要なものと認識して、忘れにくくなります。

英単語などを記憶するには、何回も復習を行って重要な知識と頭に認識させることが重要です。

 

 

ライトナーシステム勉強法とは?

ライトナーシステムとは、1970年代に、ドイツ人の科学記者であるセバスチャン・ライトナー(Sebastian Leitner)が提案した勉強法です。前述のエビングハウスの忘却曲線をもとに考案されました。

 

ライトナーシステム勉強法では、忘れていたものは復習の間隔を短くして、覚えているものは復習の間隔を長くする「間隔反復」という原理を用いています。

覚えやすいものは勉強する機会を減らし、覚えられないものは多く勉強するので、効率的に苦手なものを勉強できます。

特に、単語の暗記や1問1答形式の問題を解く際に適している勉強法です。

 

 

ライトナーシステム勉強法のやり方

ライトナーシステムは、クリアケースなどの箱と、単語が書かれたカードがあれば行うことができます。やり方は、以下の通りです。

 

1.5つの箱を用意して、それぞれに番号を振り分ける

2.単語を書いたカードを用意して、すべて1の箱に入れる

3.カードを取り出し、意味を当てたら1つ大きな数字の箱に移す。1度でも間違えた場合は、どの箱にある場合でも1の箱に戻す

4.1の箱は毎日、2以降の数字の箱は決められた間隔でカードをチェックしていく

 

箱ごとに、復習する間隔を変えるのがポイントです。例えば、1の箱は毎日、2の箱は1日おき、3の箱は3日おき、4の箱は1週間おき、5の箱は15日おき、などと決めておきます。

復習するタイミングを忘れにくくなるので、あらかじめ箱に「毎日」などと書いた紙を張り付けておくのもおすすめです。

 

1の箱に入っているカードが少なくなったら、新しく暗記したい単語を書いたカードを追加すると良いでしょう。

 

 

ライトナーシステム勉強法のメリット

ライトナーシステムの特徴は、間違えたカードは必ず1番目の箱に戻すことです。自分が苦手としている単語だけ集中して暗記できるので、効率的に覚えられます。

暗記するタイミングも単語ごとにばらばらになるため、その他の勉強に時間を割きやすい点もメリットです。

 

また、ライトナーシステムでは単語カードを引く順番が毎回異なる点も見逃せません。例えば、一般的な単語帳の場合は、「これが来たから次の答えは確か○○だったはず」などと、ページ数や掲載順で答えを覚えてしまうことも考えられます。

ライトナーシステム勉強法は、ランダムにカードを引いて答えるため、単語そのものをしっかり記憶していないと正解するのは困難です。

 

英単語などを効率的に勉強したい場合は、活用してみてはいかがでしょうか。

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