222(コラム)

自学自習する子どもに育てるために、親は何をすればよいのか

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勉強の習慣化はAI時代を生き抜く力にも

 

「勉強しなさい!」「宿題、終わったの?」。子ども時代、こう親から言われた記憶のある保護者の方もいるかもしれません。

難関大学の合格者には、親から「勉強しなさい!」などと言われたことはないという学生が少なくないと言います。子ども時代から自学自習する習慣がついていて、親から言われなくても勉強したというわけです。

 

自学自習する子どもになってくれれば、そのメリットは計り知れません。成績が向上したり、手がかからなくなったりするのはもちろん、その後の人生にも好影響を与えるでしょう。

社会で高度な仕事をしていくためには、自分で問題を見付け、答えを探し、解決していく能力が求められます。これからは多くの仕事がAIに取って代わられるとも言われていますが、自学自習する能力を養うことは、そんな時代を生き抜くのに不可欠な要素になるのではないでしょうか。

 

では、どうすれば自学自習する能力が身につくのでしょうか。それには、子ども時代から勉強を習慣化することが大事です。

子どもですから、ともするとゲームやテレビなど楽しいことに心を奪われがちですが、勉強する習慣がついていれば、勉強しないと何か落ち着かない気持ちになるのです。

 

 

日頃から親も学ぶ姿勢を見せて手本を示す

 

子どもは親の背中を見て育つとよく言われます。子どもにとって親は見本であり手本。親の言葉遣いから仕草まで何でも真似ます。子どもには「勉強しなさい」と言っておいて、自らは自学自習する手本を見せなければ、子どもが進んで勉強するようになるはずがありません。

 

例えば、家でテレビばかり見ている親の姿は、子どもの目にどう映るでしょうか。休みの日に家で寝てばかりでは子どもに示しがつきません。

書籍は受動的なメディアであるテレビと異なり、能動的に知識に接することができるメディアです。子どもに「本を読むように」と言っておいて、自らは読む姿を見せなければ、読書好きな子どもに育つことはないでしょう。

 

親が寸暇を惜しんで勉強していたり、読書をしていたりする姿は子どもの目にどう映るでしょうか。「読書をしなさい」と言うならば、自らも新聞を読むことを習慣化したほうがよいのではないでしょうか。大事なのは保護者が自学自習する姿を見せることなのです。

 

 

勉強机をリビングに置くのは小学校低学年まで

 

子どもに個室を与えているご家庭もあるかもしれませんが、小学校低学年のうちはリビングに学習机を置いて勉強させるリビング学習がよいとされています。

勉強している姿を親が確認できますし、子どもが分からない問題を親が教えることもできます。リビングで子どもと一緒に過ごすことで、学校でのこと、先生のこと、友だちとのことなどコミュニケーションを取ることも可能です。

 

ただし、一般にリビング学習が有効なのは小学校低学年までとされています。高学年になると周囲の雑音が気になって集中できなくなる子どもいますから、個室での勉強に切り替えるのが得策です。

また、高学年になるのに従い、子どもの勉強内容も難しくなりますから、親のほうも教えるのが大変になってきます。親が子どもの勉強を見られるのは低学年までで、後は塾や家庭教師の先生に任せたほうがよいかもしれません。

 

 

親子で話し合って勉強のタイムスケジュールを決める

 

勉強の習慣化でもう一つ大事なのが、いつ、どのくらい勉強するのかの時間管理です。これは親子で話し合って、無理のない範囲で決めてください。毎日続けることが大事ですから、寝不足が続くような非現実的なスケジュールは厳禁です。

 

勉強する時間帯は、毎日固定するのが望ましいと言えます。ただ、塾や習い事などの予定も入ってきますので、柔軟に対応するのがポイント。毎日勉強する時間を設けることは継続してください。

最終的には、毎日机に向かって勉強しないと気持ち悪いと思うほど自学自習が習慣化できたら、受験でも好結果を期待できるでしょう。

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