222(コラム)

留学経験を意識する企業も多数。「トビタテ!留学JAPAN」調査にみる留学と就職の関係

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留学経験を意識する企業も多数。「トビタテ!留学JAPAN」調査にみる留学と就職の関係

文部科学省は、2013年から官民協働で取り組む留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」を実施しており、大学生と高校生に向けた留学支援のプログラムを設けるなどの活動を行っています。この「トビタテ!留学JAPAN」が、2018年5月に留学と就職についてのインターネット調査を行ったところ、企業の採用担当の半数以上が留学経験者を積極的に採用する意向があることがわかりました。この結果は留学経験のメリットを示す事例の1つとして公式ウェブサイトに公表されています。今回はこの調査の内容と、大学生になってから利用できる「トビタテ!留学JAPAN」のプログラムの概要をお伝えします。

 

インターネット調査が示す留学経験と就職の関係

トビタテ!留学JAPANはインターネット上で「就職活動と留学に関する意識調査」を行い、大学生412名と企業の採用担当者400名から得られた有効回答を元に、留学経験者に対する企業の採用担当の採用意向や、留学を経験した学生が得られたと思うことなど、さまざまな項目のアンケート結果を公開しました。例えば「採用担当の留学経験者採用意向」という項目では、「強くそう思う」と答えた人の割合が8.8%、「まあまあそう思う」が22.8%、「どちらかというとそう思う」が32.0%という結果で、留学経験に前向きな意向を示した回答が半数以上を占めました。別の項目では、採用担当が「留学で得て欲しいこと」についての調査の結果が紹介され「何事にも挑戦するチャレンジ精神」が65.0%、「対人コミュニケーション能力」が59.8%、「広い視野で物事を捉えることができる力」が54.0%と、高い割合を占めています。また、留学経験のある学生に「留学で得られたこと」として同じ内容からアンケートをとったところ、「何事にも挑戦するチャレンジ精神(70.4%)」、「対人コミュニケーション能力(67.0%)」、「語学(英語)の習得(61.2%)」という内容が高い割合を占めました。

 

大学生の留学を後押しするトビタテ!留学JAPAN

トビタテ!留学JAPANでは、2013年から2020年までの期間で、約1万人の大学生と高校生を派遣留学生として送り出す計画です。大学生等コースは大学生を「産業界を中心に社会で求められる人材」「世界で、又は世界を視野に入れて活躍できる人材」に育成することを目的に、支援企業と共にグローバル人材コミュニティを形成し、28日間から2年以内で「理系、複合・融合系人材コース」「新興国コース」「世界トップレベル大学等コース」「多様性人材コース」など、目標に応じた支援を行います。また、単位取得を前提とした留学のほかにも、インターンシップやボランティア、フィールドワークなど、多様な活動を支援してくれます。

 

トビタテ!留学JAPANによるインターネット調査では、留学経験者の採用意向がある採用担当の割合が高い一方で、日本全体の留学経験者は約3%と非常に少なく、留学経験者の超売り手市場であることが示されています。そうした状況を踏まえて、留学について考えてみると良いでしょう。

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