222(コラム)

本を読まない高校生が増加。改めて読書のメリットに注目しよう

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本を読まない高校生が増加。改めて読書のメリットに注目しよう

全国学校図書館競技会と毎日新聞社が共同で行った第62回学校読書調査により、高校生の平均読書冊数が減少し、不読者(1ヶ月間に本を読まない人)の割合が増加していることが明らかになりました。

 

読書を通して養われる力には、受験勉強に役立つものも含まれます。時間に余裕があるうちに本に慣れ親しむと、気分転換や自分の世界を広げるだけでなく、受験対策に役立てることができます。

 

1ヶ月間に本を読まない高校生は半分以上

第62回学校読書調査では、全国の小学生(4~6年生)・中学生・高校生を対象に抽出調査(小~中学生は都市規模別、高校は学科別にサンプル校を抽出)を行い、2016年5月の平均読書冊数と不読者の割合を調査しました。

 

その結果、小学生の平均読書冊数は11.4冊、中学生は4.2冊、高校生は1.4冊でした。近年の小学生と中学生の読書冊数は増加傾向ですが、高校生はわずかに減少しています。不読者の割合は、小学生では4.0%、中学生は15.4%、高校生は57.1%でした。小学生と中学生では近年で大きな変化は見られませんでしたが、高校生は2013年の45.0%から大幅に増加しており、本離れが進んでいることがわかりました。

 

本を読む3つのメリットとは?

  • 語彙力がつく

語彙力は文章の内容を理解し、そして伝えたい内容を的確に表現するには欠かせない基本的なスキルです。文章読解や記述式の問題で大事なだけではなく、大学入学後や社会に出た後など、受験後のさまざまな活動でも役立ちます。語彙力はノンフィクションの本や新聞を読み、幅広い情報に触れると向上します。

 

  • 理解力が養える

文章を理解する力が養われていると、わからない言葉があっても前後の文章から内容が読み取れたり、登場人物の心情がくみ取れたりと、より正確に問題が解けるようになります。こうした理解力は国語以外の科目でも、長文の問題が出題された時に役立ちます。本を通して多くの文章に触れる習慣をつけると、理解力が養われます。

 

  • 文章を読むスピードが上がる

文章が速く読めると、試験の時間内に何度も問題の文章が読み返せたり、落ちついて見直せるようになり、正確に解答ができます。日頃の勉強でも、読むスピードが速いと勉強の効率が上がり、同じ時間でもたくさん勉強ができます。文章を読むスピードはすぐに上がるものではありません。日頃から本を読み、徐々に速度を上げていきましょう。

 

このように、本を読むと受験に活かせるスキルが培われます。ただし、それらはすぐ身につくわけではありません。早くから読書の面白さに気付き、日頃から本を読む習慣をつけることが、受験の成功につながるかもしれません。

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