222(コラム)

増えている看護系学部。看護師を目指す場合の選択肢は?

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増えている看護系学部。看護師を目指す場合の選択肢は?

看護系の学部や学科がある看護系大学の数は、約20年前と比べて大幅に増加しました。この増加の背景には、看護師の国家資格を取得した人材の必要性が高まっていることがあります。大学数の増加に伴って志望する受験生も増えており、看護系大学は注目度が高まる分野の1つとなっています。

 

高校を卒業してから看護師を目指すためには、看護系大学のほかにも、3年制の専門学校や短期大学といった選択肢があります。今回は、「看護師を目指す受験生の選択肢」に焦点を当てて、看護系大学の変化と、それぞれの選択肢の概要をお伝えします。

 

看護系大学が増えた理由

文部科学省が2011年に公表した「大学における看護系人材養成の在り方に関する検討会 最終報告』によると、1991年に看護系学部や学科を持っている大学の数は11校でしたが、2010年には188校まで増えています。その後の看護系大学の数の変化については旺文社が調査を行っており、2014年には228大学まで増加していると調査結果を公表しています。看護系学部の入学定員の数も1991年には558人でしたが、2014年には19,684人にまで増加しています。

 

このように看護系大学が増えた理由の1つには、1992年に施行された「看護婦等の人材確保の促進に関する法律(2001年に「看護師等の人材確保の促進に関する法律』に改題)』があります。この法律では、人材確保を目的とした施策として看護系大学と大学院の整備充実が盛り込まれています。この法律が施行されてから、都道府県で看護学科の設置が進みました。

 

就職に結びつきやすいことも、看護系大学の増加に影響しています。看護師は今でも各地で不足している上に、今後も高齢化の進行に伴って高い需要が見込める分野だと考えられています。

 

看護師を目指す場合の3つの選択肢

高校を卒業してから看護師の国家試験の受験資格を取得するための選択肢には、4年制の看護系大学に進学する以外にも、3年制の専門学校、3年制の短期大学に進学する方法があります。

 

・看護系大学

4年制の看護系大学では看護師になるための授業のほかに一般教養科目も充実しており、在学中に幅広い知識が得られます。看護師の資格だけではなく、選択制で保健師や助産師といった国家試験の受験資格を取得することもできます。

 

・専門学校

3年制の専門学校は、カリキュラムが看護師向けの実技や実習に特化した内容となっています。そのため、看護師になるための知識や技術を中心に学びたい人や、大学よりも早く現場に出たい人に向いています。

 

看護師の資格を取得した後で保健師や助産師の資格を取得したい人は、それぞれの養成課程に進学したり、大学へ編入することもできます。

 

・短期大学

3年制の短期大学では看護師向けの授業のほかに一般教養科目もあり、「幅広い知識が習得できて、大学よりも早く現場に出られる」という特徴があります。

 

専門学校と同様に、看護師の資格を取得した後で保健師や助産師の資格を取得したい場合は、それぞれの養成課程の進学や大学への編入が可能です。

 

看護師を目指すための進路にもさまざまな選択肢があり、卒業までにかかる期間やカリキュラムの内容が違います。学校を選ぶ際は、それぞれの進路の特徴に加えて、自分の学力や学費、立地といった条件を考慮することが大切です。

 

学校選択は看護師になるための第一歩です。さまざまな選択肢の中から条件を比較して、自分に適していると思える学校を選びましょう。

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