222(コラム)

脳の神経細胞は新生することが判明

c-20121218

一般的な考え方では、脳の神経細胞は年齢を重ねていくごとに死滅していくものと考えられていました。しかし、最新の研究によるとそれは間違いであり、脳の神経細胞は新生することがわかっています。つまり、何かを脳に与えることによって、神経細胞を新たに作ることができるということです。  では、どのようにすれば神経細胞は新生するのでしょうか。今回は脳の神経細胞が新生する仕組みを詳しく解説していきたいと思います。  記憶と密接なのが「海馬」です。これは誰でも一度は聞いたことがあると思いますが、海馬は記憶を忘れることなくストックするための舵取りをしています。最新の研究によると、成人のある程度完成されている脳であっても記憶に関係する海馬においては、神経細胞が新生することが発表されています。  これは成熟している脳でも、新たなニューロンが誕生することによって、神経ネットワークを形成できることを意味しており、海馬と連携することによって、思考や判断などを司っている前頭前野にも刺激が伝わることになります。では、神経細胞を新生させるためにはどうすべきなのでしょうか。  研究結果によると、脳に繰り返し刺激を与えることが神経細胞を新生させる条件であることが判明したようです。神経は刺激に対するレスポンスが向上することがわかったので、脳は刺激を与え続けると脳細胞が増え活性化することがわかったのです。  ですから、脳に刺激を与え続けることが、脳細胞が増やすだけでなく、活性化させることができるのです。では、具体的にどのような刺激を脳に与えればいいのかというと、日常生活における脳への刺激としてもっとも有効なのが、手先を常に動かすことを心がけて、一般的な生活とは逆の変化のある生活を送ることが大切になってきます。  つまり、常に頭を積極的に使うということが、いい刺激になるわけです。ありふれた日常を回避することができれば、海馬の幹細胞を刺激することができるため、神経細胞を新生することができます。そして、前頭前野の機能の向上につながるので、最終的に脳の情報伝達ネットワークを活性化することができます。これによって、脳が衰えることを防ぐことができるのです。  ポイントとしては、どんな時も記憶力を保つように行動することが大切です。そして、脳に刺激を与える生活を心がけて、脳細胞を新生させることを意識しましょう。  従来の考えでは、脳は一定の年齢になると成長が止まるとされており、退化が進むだけと言われていましたが、刺激を与え続けることによって脳はいくらでも成長することができるのです。脳の中で記憶の舵取りをしている海馬においては、「新生ニューロン」といわれる神経細胞が日々生まれていることもわかっています。  ただし、新生ニューロンの数は加齢とともに急激に減少して行くようです。だからこそ、新生ニューロンをいかにして増やすかが、脳の成長促進の鍵となるのです。  研究によると、学習している時や睡眠中に出る「シータ波(脳波)」が、記憶の舵取りをしている海馬の神経細胞(ニューロン)新生を促進していることがわかっているようです。これは世界で初めて解明されたことなので、驚きのニュースといってもいいでしょう。  ですので、シータ波を出せる日常を送っていることが脳の活性化につながってきます。シータ波を与えるヒーリングミュージックなどがあるので、それを聴きながら勉強するのもいいかもしれません。

お電話でのお問い合わせ:0120-121-864 お電話でのお問い合わせ:0120-121-864
  • 無料体験授業お申し込み
  • 資料請求・お問い合わせ