222(コラム)

紅茶で集中力がアップできるってホント?

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勉強の合間に飲む物といえば、コーヒーが定番かもしれません。もちろん、コーヒーが嫌いな人はそれ以外のものを飲むと思いますが、できるだけ飲み物や食べ物も集中力アップに役立てたいものですよね。  実は最新の研究によって、紅茶を飲むことで集中力が向上できるということが明らかになったようです。これは紅茶をこよなく愛する人にとっては朗報ではないでしょうか。研究結果をかんたんにまとめると、紅茶を飲むことによって、あらゆる作業がはかどり、疲労も軽減されることがわかったのです。  では、集中力と紅茶の関連性からお話していきたいと思います。紅茶に含まれているL-テアニンとカフェインは、学習や仕事などへの集中力を高める効果があることがわかっています。そのほかにも紅茶には、健康な体を保つために有効とされる効果をいろいろともたらしてくれるようです。ある医師は1日4杯の紅茶を飲むことを勧めているほどで、たかが紅茶、されど紅茶ですね。  では、最新の研究内容を解説していきましょう。結論から言ってしまうと、紅茶の中から発見された自然由来の成分は知力を向上させることがわかり、さらに動作の素早さ(レスポンス)も向上させる効果が明らかになったようです。  この実験は、オランダの研究者によって実施されたもので、44人の若者を被験者として、お茶全般に多く含まれるL-テアニンというアミノ酸と1杯の紅茶に含まれるカフェインの量の効果を調べるため、紅茶を与える群と、実際には何の効果もない偽薬(プラシーボ)を与える群を分けて実験を行いました。  その結果、有効成分の効果は著しく現れることとなり、偽薬を投与された群と比較したときに、紅茶を飲んで20~70分経過した後に様々な作業を並行して行わせたところ、その正確さが紅茶を飲まなかった群と比べて高かったことが明らかになったのです。また、紅茶を飲むことで動作の素早さも向上し、作業効率を高めることがわかったのです。また、驚きなのが紅茶を与えた被験者たちの疲労が軽減される効果も見られたことです。研究者たちは実験の結果を以下のようにコメントしています。  「これらの結果は、L-テアニンとカフェインのコンビネーションが、骨の折れるタスクに対して集中力を発揮することを助ける、という可能性を示唆しています。」  なお、この実験結果は「the journal Nutritional Neuroscience」誌上にて発表され、話題になったものです。学習効率を高めるためにも有効に思えますが、疲労を軽減してくれる効果が紅茶にあったとはびっくりしますね。  また、今回の研究はヨーロッパで行われたものであるため、あくまで「紅茶」を対象とした研究となっていますが、日本で親しまれている緑茶も紅茶に含まれる成分と大差はありません。つまり、緑茶にも有効成分とされるL-テアニンとカフェインは含まれているので、紅茶同様の効果が期待できることになります。  なお、伊藤園中央研究所の研究結果によると、緑茶を摂取することによって、リラックス効果や疲労の軽減などの効果が得られたとしています。よって、緑茶を日々の生活に取り入れることはとても重要なのかもしれません。  常にコーヒーを飲んでいる方は、緑茶に変更してみるのもいいかもしれません。ただし、疲れているときは糖分をとることも大切なので、時にはジュースも大切でしょう。いずれにしても、紅茶、緑茶が好きな方なら、学習効率アップを狙えるかもしれません。  普段からお茶を飲む習慣をつけたほうがいいかもしれませんね。

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